...山の端(は)の岬の形...
泉鏡花 「霰ふる」
...山の端(は)の月に映(えい)じて...
泉鏡花 「縁結び」
...山の端(は)に松が一樹...
泉鏡花 「怨霊借用」
......
伊藤左千夫 「紅葉」
...山の端(はし)が光って...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...山の端から姿を消しさった...
海野十三 「蠅男」
...おしなべて花の盛りになりにけり山の端毎(はごと)にかかる白雲...
太宰治 「新釈諸国噺」
...・春寒い鼠のいたづらのあと・春がしける日のなにもかも雑炊にしてすする・たたきだされて雨はれる百合の芽である・春時化のせせらぎがきこえだした・林も水があふれる木の芽土のしじまの芽ぶいてきた雑草草萠えるあちらからくる女がめくら籠りをれば風音の煤がふる暮れるまへの藪風の水仙の白さどこかで家が建つだいぶ日が長うなつた・やつと山の端の三日月さん追加一句春時化(シケ)...
種田山頭火 「其中日記」
...・こんなところに師走いそがしい家が建つ・枯れつくして芭蕉葉は鳴る夜の片隅・遠く鳥のわたりゆくすがたを見おくる・寝しな水のむ山の端に星一つ・あすはお正月の御飯をあたゝめてひとり十二月廿七日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...例のものすごい二日月が山の端(は)にかかっているだけで...
中里介山 「大菩薩峠」
...白雲のゆききもしげき山の端に旅びとの群はせはしなくその脚もとの流水もしんしんめんめんと流れたりひそかに草に手をあててすぎ去るものをうれひいづわがつむ花は時無草の白きなれども花びらに光なく見よや空には銀いろのつめたさひろごれりあはれはるかなる湖うみのこころもて燕雀のうたごゑも消えゆくころほひわが身を草木の影によこたへしにさやかなる野分吹き來りてやさしくも...
萩原朔太郎 「秋」
...山の端には赤く濁った雲が漾(ただよ)っていた...
原民喜 「廃墟から」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...山の端に入るまで月をながめ見ん閨(ねや)の板間もしるしありやとこんな返しを伝えさせている時...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...海を見る磯山の端に茂っていて...
柳田国男 「雪国の春」
...山の端に佇(たたず)んだまま...
吉川英治 「新書太閤記」
...陽はいつか山の端(は)にかくれて...
吉川英治 「親鸞」
...山の端の赤い日輪よりも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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