...向ふの山の端に白雲がかゝれば風が起る...
石川三四郎 「百姓日記」
...山の端(は)の岬の形...
泉鏡花 「霰ふる」
...一方は鳶(とんび)の嘴(くちばし)のように上へ被(かぶ)さった山の端を潜って...
泉鏡花 「遺稿」
...山の端(はし)が光って...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...・春寒い鼠のいたづらのあと・春がしける日のなにもかも雑炊にしてすする・たたきだされて雨はれる百合の芽である・春時化のせせらぎがきこえだした・林も水があふれる木の芽土のしじまの芽ぶいてきた雑草草萠えるあちらからくる女がめくら籠りをれば風音の煤がふる暮れるまへの藪風の水仙の白さどこかで家が建つだいぶ日が長うなつた・やつと山の端の三日月さん追加一句春時化(シケ)...
種田山頭火 「其中日記」
...北の山の端からむくむくと脹れだしてきた雲は...
豊島与志雄 「土地」
...黒々とした腰越あたりの山の端から...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...山の端に落ち込む日は...
夏目漱石 「思い出す事など」
...山の端に一本の無花果の木があり...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...山の端には赤く濁った雲が漾(ただよ)っていた...
原民喜 「廃墟から」
...黄昏に木犀の香はひろがれど未だつつまし山の端の月夕方になると木犀の香は一層高くなり遠くへもひろがる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そちらがわの山の端にその辛夷の白い花らしいものを見つけようとした...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
......
三好達治 「寒林小唱」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...山の端川の辺に田畠や屋敷がなかったならば...
柳田國男 「地名の研究」
...西の山の端(は)より四五間(けん)ばかりなる時刻なり...
柳田国男 「遠野物語」
...陽はいつか山の端(は)にかくれて...
吉川英治 「親鸞」
...山の端の赤い日輪よりも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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