...花物語は尽きないが...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...争いの種が尽きないであろう...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...いつぞや君を訪ねていつたときのさま/″\のおもひでは尽きない――こみあげる悲しさ淋しさが一句また一句...
種田山頭火 「一草庵日記」
...いや/\まだ/\業が尽きないらしいから...
種田山頭火 「行乞記」
...生の力強い喜びはけっして尽きないこと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...誰一人この辺鄙(へんぴ)な小石川の高台にもかつては一般の住民が踊の名人坂東美津江(ばんどうみつえ)のいた事を土地の誇となしまた寄席(よせ)で曲弾(きょくびき)をしたため家元から破門された三味線の名人常磐津金蔵(ときわずきんぞう)が同じく小石川の人であった事を尽きない語草(かたりぐさ)にしたような時代のあった事を知るものがあろう...
永井荷風 「伝通院」
...業(ごう)が尽きない限り...
中里介山 「大菩薩峠」
...「茶碗の湯」の話はまだ尽きない...
中谷宇吉郎 「「茶碗の湯」のことなど」
...行列はまだ尽きないのかと...
夏目漱石 「坑夫」
...噂(うわさ)の種の尽きない性質(たち)の娘だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...汲(く)めども尽きないものに感じられる...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...さて、まだまだ東京中の牛屋を語って行けば、話は尽きないが、ここで、牛鍋からすき焼へという時代となるので、そこんところを、じっくりと語りたい...
古川緑波 「牛鍋からすき焼へ」
...定めちまふからミスキャストが尽きないのである...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私の人生と落語の縁はいよいよ尽きない...
正岡容 「わが寄席青春録」
...」塩田氏の談話は未だ尽きない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...尽きない宿命のものなのか……...
吉川英治 「新・水滸伝」
...きょうも胸に尽きない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...――人言の恐れられる理由はこれだけではまだ尽きないであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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