...まざまざと尽きない名残りを示してゐた...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...シカモ発言したら々(びび)として尽きないから対手(あいて)になっていたら際限がない...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...いや/\まだ/\業が尽きないらしいから...
種田山頭火 「行乞記」
...人間の悩みは尽きない...
種田山頭火 「白い花」
...いくら汲んでも汲んでも尽きない新しい泉が滾々として常に流れ出して来てゐた...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...災難の種も尽きないというのが自然界人間界の事実であるらしい...
寺田寅彦 「災難雑考」
...襖の彼方と此方で母子(おやこ)が尽きない物思にもさすがにつかれ果て...
永井荷風 「来訪者」
...因果の尽きないおばさんだねえ」とでも言ってやれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...いくら下りても尽きないのみか...
夏目漱石 「坑夫」
...梯子はまだ尽きない...
夏目漱石 「坑夫」
...噂(うわさ)の種の尽きない性質(たち)の娘だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...光田さんは歴史そのものであるから話は尽きない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あなたもわたしのこの尽きない感慨をともにして下さるでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...里恵の書中より見出すべき事実は未だ尽きない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...雅韻汲めども尽きない趣きがあって...
柳宗悦 「民藝四十年」
...そして、大江氏の家学たる兵法上の智識なども、正成に汲む意があれば、汲むに尽きない、山の泉であったろうとも考えられる...
吉川英治 「私本太平記」
...綿々と喞(かこ)ちごとは尽きない彼であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...尽きない興味であるにちがいない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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