...サンタ爺さんの手にあるコップには相変らず酒が尽きないようであったし...
海野十三 「蠅男」
...その色の調和や対照に妙味尽きないものが出来るやうになつた...
高村光太郎 「智恵子抄」
...あの蝋燭が尽きないうちに私が眠るか...
太宰治 「朝」
...争ひの種が尽きないであらう...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...話は話しても話しても尽きない...
種田山頭火 「其中日記」
...尽きない名残がいつもの二人を彷徨させる...
種田山頭火 「其中日記」
...そこには掬めども尽きないものがある...
種田山頭火 「其中日記」
...蕗を剥ぎつゝ思ひ出が尽きない...
種田山頭火 「道中記」
...掃いても掃いても尽きない常磐木の落葉――...
田山録弥 「大阪で」
...自分では死にたくない人で人殺しをするものの種が尽きない...
寺田寅彦 「災難雑考」
...災難の種も尽きないというのが自然界人間界の事実であるらしい...
寺田寅彦 「災難雑考」
...勿論人も云うようにミンコーフスキーの世界空間は直観空間の内容規定の内に尽きない点に於て仮構に過ぎぬと考えられるかも知れない...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...花の鎖は引いても引いても尽きないほど長(なご)う御座いました...
夢野久作 「ルルとミミ」
...書物が尽きない前に自分の余生が尽きることをひそかに望んでいるようだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この「あがつまの国」に残る神人の恨みは永久に尽きない...
中里介山 「大菩薩峠」
...「茶碗の湯」の話はまだ尽きない...
中谷宇吉郎 「「茶碗の湯」のことなど」
...無限に尽きない業(ごう)の連鎖を繰返しているところの...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...なかなか尽きない...
吉川英治 「私本太平記」
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