...彼女たちのスタイルは対蹠的だけど、どちらも美しい...
...この小説は対蹠的な二つの世界を描いている...
...彼は対蹠的な二つの見解から議論を始めた...
...この映画は対蹠的な主人公たちの物語だ...
...彼の考えは対蹠的で、どちらが正しいか決められない...
...将来の有声映画製作者にとってはこの二つの対蹠的(たいせきてき)な現象の分析的研究が必要となるであろう...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...この上記の点で著しく対蹠的(たいせきてき)のコントラストを形成するものは...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...それとは全く対蹠的な此等の先生との中間の地帯には...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...この頭の働きの領土の広さと自由な滑脱性とに関して芭蕉と対蹠的(アンチポーダル)の位置にいたのはおそらく凡兆のごとき人であったろう...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...それと対蹠的な心理をおのずから醸し出していたのである...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...それは貧乏神とは全く対蹠的(たいせきてき)な大財閥が一人控えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...およそ対蹠的な存在でした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...その性格もまたやや対蹠的(たいしょてき)に書かれた積もりである...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...対蹠的(たいしょてき)に堂々としております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この点において対蹠的(たいせきてき)な関係を示している...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...玄関の屋根を間に挾んで岩井の部屋と対蹠的の位置におかれるのである...
久生十蘭 「魔都」
...でっぷりと小肥りの身体と、骨ばった痩躯も、対蹠的だ...
火野葦平 「花と龍」
...役人連のそれとは凡そ対蹠的な相違を示したため...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ルーベンスの浅薄さとよろこびの横溢を理解してその対蹠的芸術家として真の大芸術家としてレンブラントを書いているのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...著しく対蹠的(たいしょてき)な相貌(そうぼう)を違えていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...その存在は大坂の秀吉といよいよ対蹠的(たいしょてき)な重さを加えている...
吉川英治 「新書太閤記」
...まったく対蹠的(たいしょてき)に音もない沼のようだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...対蹠的で興深いものがあります...
吉川英治 「随筆 新平家」
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