...而(しか)して普通流俗が学問芸術に害をなす程度は...
芥川龍之介 「雑筆」
...清めたものが他人に害をなす理由がない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...そこから人類に大害をなすような事柄が数えきれないほど生まれています...
有島武郎 「小作人への告別」
...遺しようが悪いとずいぶん害をなす...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...体に害をなす輩じゃないんだね」「そう...
梅崎春生 「狂い凧」
...害をなすにたらないのである...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「五通」
...病気である人々がすぐ後に自分に害をなすべき飲料あるいは食物を欲求する場合のごときがそれである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...一般の国民に対してはかへつて学芸の進歩と知識の開発に多大の妨害をなすに過ぎず...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...加ふるに風雨と鳥獸と昆蟲も時に樹木に害をなす事あるはわれ等の云ふを俟たぬ處である...
永井荷風 「十年振」
...あの方は自害をなすったのではございませぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...役に立つと同時に害をなす事も明かなんだから...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...かえって害をなす者なきにあらず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...天下の害をなすことなかるべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...但し生けおきてはたえず世の害をなすべき者などは...
穂積陳重 「法窓夜話」
...山林養成に最も害をなすものは第一...
正岡子規 「病牀六尺」
...又は國家の害をなすと認めた時は...
森鴎外 「栗山大膳」
...誰それこそ藩家に害をなす人であると...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...国家の害をなす者であるとの深い深い思し召からであります」王朗も共に私見を述べた...
吉川英治 「三国志」
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