...安らかな得意と満足とがあるばかりである...
芥川龍之介 「羅生門」
...今まで安らかに単調に秒を刻んでいた歯車は...
有島武郎 「星座」
...そのシルヴァー自身は安らかに眠って...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...安らかに恙なく天から地に屆く人通りはまるで無い...
千家元麿 「自分は見た」
...この安らかな街を...
高見順 「いやな感じ」
...そして私に於てはその安らかさが寂しさを償うて余りあり...
種田山頭火 「行乞記」
...安らかな息をついた...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...安らかではあったが満たされてはいなかった...
豊島与志雄 「過渡人」
...深い所から射す安らかな光りがあった...
豊島与志雄 「二つの途」
...下に眠っている人の安らかさを...
直木三十五 「南国太平記」
...そこで一先づ安らかとなつたが...
中原中也 「詩壇への抱負」
...鶴次郎の飛行具が手と足を動かし乍ら、必死(ひっし)と働き続けるのに対して、幸吉の飛行具は、翼に受ける風圧を利用した滑翔飛行具で、手も、翼も動かさず、極めて安らかに、千仞の谷の上を巨大な鳶のように、ゆらりゆらりと飛ぶのでした...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...安らかな方法ですばやく自殺してやろうと覚悟していた...
久生十蘭 「肌色の月」
...牛原虚彦監督の「旗本侍法」と如月敏作の「母よ安らかに」を見る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...み心を安らかにしてご覧に入れます」女王が待つ意思を示された...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...苦しそうなようすは消えていかにも安らかな顔です...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...其方が保雄の心は安らかなのである...
與謝野寛 「執達吏」
...大和の安らかな山河はまことに都合がよかった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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