...ちつとも威張る丈けの事をしないぢやないか...
伊藤野枝 「惑ひ」
...それで四千万の国民だと威張るけれども...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...我輩も威張ることは好きだ(笑声起る)...
大隈重信 「平和事業の将来」
...或は官吏が威張る爲に...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...主人の妹だからと威張るのならまだいい...
武田麟太郎 「一の酉」
...威張るというのである...
太宰治 「佳日」
...威張るべからず気取るべからず欝ぐべからず其中一人の心を持すべし...
種田山頭火 「行乞記」
...年齢(とし)の功で威張るのは...
豊島与志雄 「反抗」
...男はふだんなんのかのと威張るけれどさて読みつくらとなるとさつぱり意気地がなくていつも負けどほしだつた...
中勘助 「銀の匙」
...ベンジャミン・フランクリンが作ったところの、自分達の本をもちよって、それを読む図書館のようなものは、威張るどころか、喫茶室のようなこころもちのものを要求したにちがいない...
中井正一 「巨像を彫るもの」
...無暗(むやみ)に威張るんですもの...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何處へゆくにも追從(つい)て行つて大威張りに威張るがな...
樋口一葉 「たけくらべ」
...勿論上の者に向て威張りたくも威張ることが出来ない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...世の中のことに就いては何にも知らなかつた私が……が未だやつと二歳になるんでは大して威張ることも出来ない――実際にその通り...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...もし彼が自分の武勇に多少でも自惚れて威張るようならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...貴様の中に牛乳が何合入ってりゃあそんなに威張るんだ」「何を小癪な」「何を生意気な」とうとう取っ組み合って...
夢野久作 「キャラメルと飴玉」
...そこでお医者が威張るわ威張るわ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...戦場での功名手柄も、かぞえきれないほどあると、彼が威張るのも、嘘ではないのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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