...書き始める事にも倦(う)みさうである...
芥川龍之介 「点心」
...針を動かし始める...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...おかなはその事でどうかすると旦那と豪(えら)い喧嘩を始めることすらあった...
徳田秋声 「あらくれ」
...カトリック主義さえが法皇の宗教的権威と日本の〔絶対君主とを調和〕させよと主張し始める...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...料理屋の一分間をぬすんでどんな議論を始めると思う? それは決まって宇宙の問題なのさ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ヘンだと思い始めると...
中島敦 「狼疾記」
...専心その方面の仕事を始めることになった...
中谷宇吉郎 「原子爆弾雑話」
...静かに読み始める...
夏目漱石 「虞美人草」
...母型を輸入して日本プレスを始めるようになり...
野村胡堂 「胡堂百話」
...蜘蛛が巣を張り始める前に人間が忍び込むなどは思いも寄らない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...宮様(プリンセス)になったつもりを始めるのでしょう...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...みずから部屋の人に説得し始める...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...尾田には少しずつ佐柄木の姿が大きく見え始めるのだった...
北條民雄 「いのちの初夜」
...そこでは物質的精神的人間の全体がそれの全体性において輝き始める...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...端初そのものをもつて始める...
三木清 「歴史哲學」
...まず瑣末(さまつ)な諸点から始めるとしよう...
南方熊楠 「十二支考」
...緑があせて黄色が勝ち始める時期も...
和辻哲郎 「京の四季」
...しかし一度集団の力によって政治力を発揮し始めると...
和辻哲郎 「鎖国」
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