...決して下だらない動機から皆に迷惑をかけるのではないと云ふ自信を頼みにしてゐた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...その内にどういう事の動機からかよく分りませんが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...配列ではなくして科学相互の限界の決定という動機から発生した...
戸坂潤 「科学方法論」
...この質問は氏によると決して物数奇な動機から来るのではなく...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...平岡は世間的な色々の動機から...
夏目漱石 「それから」
...自分のクライアントはこの上なく公明正大な動機から行動していると信じ込んでいるに違いない...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...どんな動機からであろうとも...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...そもそもどういう動機からこの重大な過失をおかすに至ったか...
久生十蘭 「魔都」
...弟殺しとして罪に問われたことも自分には十分わかっている真の動機からその心を腐らせるものとはなっていない不幸な喜助の個人の必然としての主観の世界を正面から扱っている点である...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...それが或る全く動物的な大きな動機から宗教に入れば...
三好十郎 「日記より」
...どう云う動機からですか...
森鴎外 「蛇」
...ときに他の動機から徳の仮面をかぶると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何かの動機から強く激昂する習癖があったのを...
柳田国男 「故郷七十年」
...理智的の動機から出た脅かしの意味が多量に含まれている証拠である...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...そうした動機から起ったことかと――頷(うなず)いた気色(けしき)だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...どういう動機から父が易学(えきがく)などに俄(にわか)に興味を持ち出したのかはよく分らない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...決して情趣表現の動機から出たものではない...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
...それが利権を私(わたくし)しようとする動機から出た説か否かは自分には解らない...
和辻哲郎 「地異印象記」
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