...この犯罪の動機から考えても変じゃないか...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...いずれにしてもこれは便宜上の動機から来る宣伝で...
寺田寅彦 「神田を散歩して」
...大震災の惨害を体験した動機から...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...このような動機から発生しないこの同じ問題は...
戸坂潤 「科学方法論」
...科学論の動機からして...
戸坂潤 「科学方法論」
...それが出て来た動機から云って...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...この質問は氏によると決して物数奇な動機から来るのではなく...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...まあ義理やら好意やらを加味した動機からさっそく出て来たとすればやはり幾分か善人の面影(おもかげ)もある...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...何も彼も決して不真面目な動機から行つたわけではないんだから……」そして塚越は...
牧野信一 「塚越の話」
...弟殺しとして罪に問われたことも自分には十分わかっている真の動機からその心を腐らせるものとはなっていない不幸な喜助の個人の必然としての主観の世界を正面から扱っている点である...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...決して卑劣卑小な動機から行動して失敗したりすることはあり得ない人物と思われているとする...
宮本百合子 「女の歴史」
...戰爭がホントに否定されるためには(その戰爭がどんな動機からなされた戰爭であつてもです)今後あらゆる戰爭を絶對にしない...
三好十郎 「肌の匂い」
...どう云う動機からですか...
森鴎外 「蛇」
...むしろ私の動機から発していることを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この団体の怖るべき内容に就いては、最早御承知の事とは思いますけれども、御参考のために、後程、概要を申述べたい考えでありますが、小生は最近に至りまして、或る動機から、今までの非行を恥じまして、この団体に属して売国的行為を続くるに忍びず、日本民族存立のため、断然、この団体を裏切り脱退するに決し、秘密裡に財産を纏(まと)めて日本に渡来し、去る九日夜、外務省機密局長M男爵閣下にお眼にかかりまして、J・I・C結社の暗号十二種(中には米国機密局にて使用中のもの二三あり)と、日本内地に散在するJ・I・C団員の名簿と小生の旅行免状とを提出し、然るべき御処置を伏願致しますと同時に、未練な申状(もうしじょう)ではありますが、妻と愛児の身上に就き特別の御寛典を仰ぎたく懇願するところがありました...
夢野久作 「暗黒公使」
...今申しました狂人救済の動機から...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その動機から今夜までの経過をつぶさに聞くと...
吉川英治 「江戸三国志」
...ともすれば反感とか名利とかのごとき主観的な動機から無責任な言動に陥るという情勢を...
和辻哲郎 「孔子」
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