...不純な動機から來る混入物の醜さを償ふに足ることを希望するばかりだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...同じ動機から湧き出し...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「結婚と恋愛」
...父がどう云う動機から酒を断(た)つに至ったのか...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...大震災の惨害を体験した動機から...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...その動機から犯行までの道行きをたとえ簡単にでも正確につきとめるためには...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...前者が後者へ必然的に――学問分類という概念の成立の動機から云って必然的に――移動するのである...
戸坂潤 「科学方法論」
...リッケルトの科学論を根本的な動機から把握したことにはならないであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...そこで人々が――往々相当有力な物理学者でさえが――そういう動機から...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...その動機から云えば経験論の反対者として現われる外貌を有ってはいるが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...私的な動機からして一般的責務を犠牲にし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...けっして純粋な生一本(きいっぽん)の動機からここに立って大きな声を出しているのではない...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...彼の侮蔑(ぶべつ)に値(あたい)する以上のある動機から...
夏目漱石 「門」
...他人の罪をきて出ようというごとき高潔(こうけつ)な動機からでなく...
新美南吉 「屁」
...自分のクライアントはこの上なく公明正大な動機から行動していると信じ込んでいるに違いない...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...行為を単に動機からのみ見て...
三木清 「哲学入門」
...ときに他の動機から徳の仮面をかぶると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...江見はどういう動機からか...
柳田国男 「故郷七十年」
...その動機から今夜までの経過をつぶさに聞くと...
吉川英治 「江戸三国志」
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