...私はかくの如き妥協的な改良説を一番恐れなければならない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...)車にて行かば坐席極めて妥(おだやか)なるべく...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...甚(はなは)だ妥当(だとう)な結末を与えた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...どんな妥協をも聞きいれまい...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...健康の要求ではなくて食欲のそれに妥協したのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...芸術に関する事は素(もと)より、一般教養のこと、精神上の諸問題についても突きつめるだけつきつめて考へて、曖昧(あいまい)をゆるさず、妥協を卑しんだ...
高村光太郎 「智恵子抄」
...隠者または仙人と呼称するはうが妥当のやうなしろものなのである...
太宰治 「お伽草紙」
...そしてその『あきらめ』といふことを単に妥協風に考へて卑しめたものだが...
田山録弥 「生滅の心理」
...考証学の方法にも現代の学術から見て妥当なものはあり...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...之が思想という言葉の必要な内容を最も妥当に云い現わすだろう...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...妥協に対する潔癖と徹底癖...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...デモ倉のやかましいのに我(が)を折って妥協を申し入れると...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうだねその辺のところで妥協(だきょう)はできないかね」百五十妥協という漢語がこの場合いかに不釣合に聞こえようとも...
夏目漱石 「明暗」
...妥協(だけふ)のない問ひです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...極(きわ)めて妥当なお世辞を言った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...封建的勢力と妥協して...
平林初之輔 「政治的価値と芸術的価値」
...文壇妥協派で面白くもなかつたが...
牧野信一 「貧しき文学的経験(文壇へ出るまで)」
...カントは知識の普遍妥当性の根拠を主として知識の形式の先験性に求めたのであって...
三木清 「哲学入門」
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