...大廻りに玄関へ出て...
泉鏡花 「婦系図」
...廊下々々を大廻りをして...
泉鏡花 「怨霊借用」
...路をまちがへて大廻りしちやつたんだ」実際盛子をせき立てることは何もなかつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...承諾を得た軍艦が阿波の鳴門の海峡から大廻りをして来てやっと着いた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...朝顏の垣を除(の)けて大廻りして逃げて居る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わざと神田を避けて、大廻りに、八丁堀へ引いて行き、とうとう恐れ入らせてしまったのは翌る日の朝...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大廻りに店口の方から入って来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...外の方から大廻りに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「時々、離屋の窓の外であんな聲がするんです」「容易ならぬ聲だが」「さうね、いつもの脅かしと違つてるかも知れません」二度目の押し潰されたやうな聲に、お君も少し不安になつたらしく、土藏の庇の下を潜つて、大廻りに、裏口の前を通り、母親の住んでゐる離屋の入口へ出ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次は表通りを大廻りに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大廻りに向うの峠を越して二日もかかるんですから」事情に通じたのが...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...やつらは嫌でも陸(おか)を大廻りしてやって来なくちゃならねえ...
久生十蘭 「地底獣国」
...非常なる大廻りをさせられて帰宅されたことを思い出されるでしょう...
久生十蘭 「魔都」
...が、愈(いよいよ)例のに違いないから、私は意を決して裏梯子(うらばしご)を降りて、大廻りをして、窃(こっ)そり台所近くへ来て見ると、誰(たれ)も居ない...
二葉亭四迷 「平凡」
...青山の久保本まで大廻りして...
正岡容 「小説 圓朝」
...まったく思いもかけない道を大廻りしては...
正岡容 「寄席」
...仮花道から大廻りして...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...中仙道を大廻りして江戸に入る心算(つもり)で...
吉川英治 「剣難女難」
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