...見る対象としての山の最も好もしいのは初雪の頃である...
石川欣一 「可愛い山」
...殊に彼の最も好もしいことは...
宇野浩二 「質屋の主人」
...好もしい情報は仲々やって来なかった...
大阪圭吉 「三狂人」
...帝国ホテルの屋根は矢張り好もしい...
高浜虚子 「丸の内」
...その眼が一種間のぬけた好もしい感じを与へました...
竹久夢二 「ある眼」
...何となく好もしい感じがしたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼にはそれがひどく好もしいものに思えるのだったが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...かえってこの異国の風流貴公子の相手になって月を見てやる方が好もしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...これも私の見た内で好もしい映畫の一つだ...
南部修太郎 「文藝作品の映畫化」
...平次はどんなに好もしいものに見たことでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...毎年違った人達――或(ある)年には外人の一家もいたことがある――が出たり入ったりしているのがちょっと好もしい眺(なが)めだった...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...これは余り好もしい癖ではないと思ふ...
牧野信一 「海浜日誌」
...好もしいこととして信じてゐた...
牧野信一 「競馬の日」
...わしは相変らず彼が好もしいよ」と...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...見張りに宿直する方が池田には好もしいことであった...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...枝ぶりも好もしいし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...戦争の時味方になって貰ったり学問の共同研究をするなぞは好もしいが一つ鍋のものを食ったり...
森於菟 「屍体異変」
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