...しかし或夏の夜明けにこの河岸(かし)へ出かけてみると...
芥川龍之介 「本所両国」
...夜明けが来ると家を抜け出し...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...夜明けに間もないらしいころになつて寝床へもぐりこんだ...
種田山頭火 「松山日記」
...夜明けの三時か四時に寝につくので...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...薔薇色の肉体を夜明けの電燈の光に晒(さ)らし...
富田常雄 「刺青」
...井上と碁を打った」「うむ」「夜明けまで打って...
中里介山 「大菩薩峠」
...同じく北国の夏の夜明けの夢をみるのならば...
中谷宇吉郎 「八月三日の夢」
...もう夜明けらしく...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...空の低いところに仄白い夜明けの色が漂い...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...雨が夜明けからどしゃ降りであることは知っていたが...
本庄陸男 「白い壁」
...あれらをかりそめの町中での夜明け空とするならば...
正岡容 「小説 圓朝」
...雪の降った夜明けに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...幸せです」一月十四日夜明け方に吐かれる...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...夜明け前、周作に稽古をつけてもらうと、あとは午前と午後の二回、中級の門人に稽古をつける...
山本周五郎 「花も刀も」
...――夜明けの待ち遠しさ...
吉川英治 「三国志」
...ありえないほど無造作にあまたな人命が夜明けのつかのまに失われていた...
吉川英治 「私本太平記」
...夜明けの闇を駈けていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「あっ?」刎(は)ね起きたのは夜明けまぢかだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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