...まだうす暗い夜あけまえでしたが...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...一と晩夜あけ近くまでかかって...
大杉栄 「続獄中記」
...だん/\と夜あけぢかくなりました...
鈴木三重吉 「星の女」
...げにや死こそは波羅蜜(はらみつ)の岸の夜あけの初(うひ)びかり...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...大広場(グラン・プラアス)――夜あけから八時まで...
谷譲次 「踊る地平線」
...・夜あけの星がこまかい雨をこぼしてゐる・鳴くかよこほろぎ私も眠れない星空の土へ尿する・並木はるかに厄日ちかい風を見せてゐる秋晴れの音たてゝローラーがくる□・二百二十日の山草を刈る□・秋の水ひとすぢの道をくだるすわればまだ咲いてゐるなでしこ・かるかやへかるかやのゆれてゐるながれ掻くより澄むよりそこにしゞみ貝・水草いちめん感じやすい浮標(ウキ)□月がある...
種田山頭火 「行乞記」
......
野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
...いつも夜あけ方のさびしい野原で...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...夜あけぬ前に祈るなる...
萩原朔太郎 「黎明と樹木」
...まことにかへらうと一心に夜あけの姿に祈りさけぶのか...
原民喜 「ある時刻」
...夜あけになると冷え冷えして空が明るくなってくるのに...
原民喜 「一匹の馬」
...夜あけ近く六階へあがって行った...
久生十蘭 「黒い手帳」
...ハネが十時十分、神戸のマルセル・ルキエン迎へに来り、渋谷のシュヴァリエ邸へ、フランス料理、うまい羊肉、赤白のワインにシャムパン、夜あけ迄のむ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ロンドン塔で彼の愉快な羊さがしのカドリールの終曲を踊りぬいたユートピアンのムーア卿にさゝげながら僕のコンラードは東洋へ突進した彼は囚はれの身になった時には適度にやさしい手を血にそめて××の手伝までしそして夜あけ方...
槇村浩 「長詩」
...民主の夜あけがきたとき...
宮本百合子 「明日の知性」
...上の弟が夜あけに不図目をあけたら...
宮本百合子 「からたち」
...夜あけの町の物音...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一番終りはサヨの妹が赤坊を生む夜あけ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
便利!手書き漢字入力検索