...一つ一つの窓が堡塁(ほうるい)となっていました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...実(げ)に見渡す限り磊々(らいらい)塁々たる石塊の山野のみで...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...これに対抗するためには教学なるものが最後の奥行きの深そうな保塁と思われるからである...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...将来の文芸は到底十九世紀末の文芸の塁を抜くこと...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...明荷(あけに)の類が塁(とりで)のように積まれてあるけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...元来十年一日のごとしと云うのは賞(ほ)める時の言葉なんだがな」「千里の江陵(こうりょう)一日に還るなんと云う句もあるじゃないか」「一百里程塁壁の間さ」「そりゃ西郷隆盛だ」「そうか...
夏目漱石 「虞美人草」
...一八四八年パリ市中に築いた革命戦争の堡塁(ほるい)を攀(よ)じて...
野村胡堂 「楽聖物語」
...丹波北桑田郡大野には「文字塁地(ぶんじがいち)」という字もある...
柳田國男 「地名の研究」
...私はこの死骸の堡塁の中で...
夢野久作 「戦場」
...城塁へ曳かせて帰ろうとしたが...
吉川英治 「三国志」
...築塁(ちくるい)が成ッたら...
吉川英治 「私本太平記」
...石と材木の組み合せにすぎない一孤塁に拠(よ)っている人間どもの妄念は...
吉川英治 「私本太平記」
...あの孤塁に拠(よ)って...
吉川英治 「新書太閤記」
...城塁(じょうるい)へ迫って...
吉川英治 「新書太閤記」
...牛久保(うしくぼ)の塁も一敗(ぱい)地(ち)にまみれ...
吉川英治 「新書太閤記」
...敵の支塁(しるい)も...
吉川英治 「新書太閤記」
...大岩山砦の二塁を攻め...
吉川英治 「新書太閤記」
...また我々自身が堡塁を戴く頂付近で見かけた奇妙な靄も同様に...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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