...俺にとつて堪らなく恐ろしいのは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...……僕は苦しくつて堪らなくなると何時でも田舍に逃げ出すんです...
石川啄木 「鳥影」
...僕はRに本当の目的を話してないことが堪らなく済まなかった...
大杉栄 「日本脱出記」
...堪らなく可笑(おか)しかった...
辰野隆 「銷夏漫筆」
...堪らなくかれの心が惹かれた...
田山録弥 「赤い鳥居」
...堪らなくなつたというやうに着物を脱いで...
田山花袋 「朝」
...しかも今に返す由もない過去の生活の目撃者であり關係者である誰かに會いたくて堪らなくなり...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...君は堪らなくなる筈だ...
豊島与志雄 「裸木」
...病気に罹(かか)った当人よりも自分の方がかえって不安で堪らなくなった...
夏目漱石 「道草」
...堪らなく不安な氣持をそそられる手術を受ける...
南部修太郎 「疑惑」
...ただ堪らなくなって電話帳を借りて...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...彼は俥が関はず走るのが堪らなくなつて...
牧野信一 「池のまはり」
...照子が芝居に行つてゐる間の時間をどうして過さうか……と考へ出すと堪らなくなりました...
牧野信一 「愚かな朝の話」
...彼はたゞ堪らなく家へ帰りたかつたのだ...
牧野信一 「周一と空気銃とハーモニカ」
...此方が堪らなくてれ臭いんでね...
牧野信一 「裸虫抄」
...私は堪らなくなった...
宮本百合子 「雲母片」
...堪らなく気ぶっせいで...
山本周五郎 「山彦乙女」
...堪らなくなって、姉や下男たちは、戸外へ走って行った...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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