...百瀬慎太郎君と五人で四家まで自動車を走らせたが...
石川欣一 「可愛い山」
...此市に天主教を少し許り響かせてゐる四家町(よつやちやう)の教会の鐘がガラン/\鳴り出した...
石川啄木 「葬列」
...五十四家へ歸つて見ると秀子は赤い鼻緒の下駄をくゝりつけてお霜婆さんに手を引かれ乍ら嬉々として表を歩いてゐた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...四家にかえって、しずかな室(へや)の中におちつくと、マサちゃんはもうどなりもせず、夢(ゆめ)からさめたように、きょとんとしていました...
豊島与志雄 「風ばか」
...武芸の方は、弓術が四家、剣術が三家、槍術が三家、馬術が一家、柔術が一家で、これだけ明教館に附属した所に設けられて、各指南した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...家族にして四家族...
三好十郎 「冒した者」
...伊沢氏に四家がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それを鈴木弘恭が『十四家集評論辯』として反論したこともあった...
柳田国男 「故郷七十年」
...これらの四家はたとい相互に何の縁故はないとはいえ...
柳田國男 「名字の話」
...大友の四家だった...
吉川英治 「私本太平記」
...和泉守直家(いずみのかみなおいえ)を輔佐(ほさ)している四家老というものがある...
吉川英治 「新書太閤記」
...いかなるお運びから」四家老のひとりが訊ねた...
吉川英治 「新書太閤記」
...――意地といえば、二百年来、江戸の禄(ろく)を食(は)んだ家に生まれた江戸の武士、このきずなをどうしよう! いや、それはもう、清濁(せいだく)の時流を超え、世潮(せちょう)の向背(こうはい)をも超えてどうにもならない性格にまでなっている」「ウーム……では、戦国に戻って天下は割れる、紛乱(ふんらん)する」「割れるでしょう、禁門方(きんもんがた)、徳川方」「いったん、泥と血とがこね返って、新しい世が立てなおる、王政は古(もと)にかえる」「しかし、易々(いい)とは渡しもせず、うけ取れもせまい」「なんの、大したことがあるものか」「その偉業が成る前には、蜂須賀家ぐらいの大名、三家や四家は、狼火(のろし)がわりにケシ飛ぶであろう」「ウム」うなずくと見せて――突然...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...四家に預けられていた義士ことごとく潔(いさぎよ)い切腹を果したのであった...
吉川英治 「日本名婦伝」
...義士のお預けをうけた四家のうちでも...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...四家の大名に分れて同じ境遇にある我が子や...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...しかし四家フユ子は英介氏の腕輪のなかに障害馬のように飛こむと...
吉行エイスケ 「職業婦人気質」
...いつのまにかスマ子女史の「彼氏浮気もの」は階下の電話口にやってきて四家フユ子を呼びだした...
吉行エイスケ 「職業婦人気質」
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