...嘗て經驗した事がない程の苦しみを嘗めた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...私(わたくし)が嘗(な)めないということではないのです...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...毎日の楽しみだつた八飴を嘗(な)めに行くなどは思ひも寄らないことだつた...
徳田秋声 「チビの魂」
...私は嘗て把握的概念――それは性格的概念を指す――をこの構成的概念から区別した*...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...実は歴史上未だ嘗て無かったとさえ云って好い...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...ちよいと良いおしめりになりますね」「舌嘗(したな)めずりをして居やがる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その上私に凡そ嘗て感じたこともない祖先崇拝の念が浮んで来るかのやうな力強さに打たれたりした...
牧野信一 「歌へる日まで」
...具(つぶ)さに辛酸を嘗(な)めた幾十年を大学で過ごした...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...臥薪嘗胆 幾辛酸ンンンンン一夜ア 剣光 映雪寒イイイイあまりのことにハッと気を呑まれた今松の真っ向へ...
正岡容 「寄席」
...旧牛医(きうぎうい)は嘗て牛医と錯(あやま)り認められたことがあつたのを謂ふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは嘗て杏春即京水が...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは嘗て渋江氏板成斎正楷の急就篇を寓目したが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...時々かういふ不自由さを嘗める...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...嘗はまた新たなる穀物を食べ試みる意味を初めから持っていた...
柳田国男 「海上の道」
...又是日皇太子大臣各自新嘗(……ニハナヒしき)とある...
柳田国男 「海上の道」
...嘗て或る脱獄囚が...
夢野久作 「暗黒公使」
...初めて呉一郎に面会したる際「お前は何か夢を見ていやしなかったか」と尋ねしは「嘗(かつ)て夢遊病の事を耳にせしためなり」云々と弁明せるが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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