...新井田氏はその成功に喜び勇んで早く実用的な機械の製作にかかりたいとあせるのだけれども...
有島武郎 「星座」
...喜び勇んで、之に應ず...
大町桂月 「十和田湖」
...喜び勇んでいるのだ...
高見順 「いやな感じ」
...喜び勇んで役を演じて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...それどころか、喜び勇んで、感動の涙をながしながら、命を投げだしたに違いない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...神と直接話し合うことが許されるので喜び勇んで行くのです...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...天国で相会う日をたのしみに喜び勇んで捕らわれました...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...それを遮(さえぎ)ってくれたものだろうと喜び勇んで来て見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...喜び勇んで函嶺の山道へかかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...亡命貴族はみな手を額にして喜び勇んでフランスへ帰ったが...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...樋口が喜び勇んで報告に来た...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私の邪悪な運命はまるで喜び勇んでのように私を追いかけて来て...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...この素晴らしい天候に喜び勇んで歩いているはずなのに馬鹿馬鹿しい限りである...
松濤明 「春の遠山入り」
...籠の中で羽ばたいて喜び勇んで見せる...
室生犀星 「人真似鳥」
...喜び勇んで追っかけてくるにきまっている」「何を考えているの?」妻の声はふるえていた...
山川方夫 「あるドライブ」
...すぐ戻って来るからな」そして泰三は満信家のほうへと喜び勇んで走っていった...
山本周五郎 「思い違い物語」
...そうしてせっかく喜び勇んでおりました私の心は又も...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...佐脇藤八郎は、年少なので、大勢の強者(つわもの)ばらの中に、埋(うず)まっているように交(ま)じっていたが、信長に呼ばれると、「はいッ」と、喜び勇んで、主君の鐙(あぶみ)の側へかけ寄ってきた...
吉川英治 「新書太閤記」
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