...ともかく私は喜び勇んで大連を後に旅順へ向かったのだった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...喜び勇んで最先に窓から飛び出したが...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...私は喜び勇んでそれを我が家へ持って帰りました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それどころか、喜び勇んで、感動の涙をながしながら、命を投げだしたに違いない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...喜び勇んで椅子からとび下りそうになったが...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...私は喜び勇んで高知に行つた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...喜び勇んで村の人にこの事を話しました...
夢野久作 「ルルとミミ」
...天国で相会う日をたのしみに喜び勇んで捕らわれました...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...それを遮(さえぎ)ってくれたものだろうと喜び勇んで来て見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...喜び勇んで嫁入するのだな」「――――」「その事を一応貴公達の耳に入れたいと思ったが――二人の心持を考えて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...喜び勇んで凾嶺の山道へかゝつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎は喜び勇んで色男の仲間入りに飛んで行きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...亡命貴族はみな手を額にして喜び勇んでフランスへ帰ったが...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...行くと、案外に早く、十一時頃終ってしまひ、喜び勇んで帰宅...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...屈強な若者が喜び勇んで旅立ち...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...そうしてせっかく喜び勇んでおりました私の心は又も...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...参木に対するいくらかの友情を嗅(か)ぎつけると喜び勇んで乗り出した...
横光利一 「上海」
...佐脇藤八郎は、年少なので、大勢の強者(つわもの)ばらの中に、埋(うず)まっているように交(ま)じっていたが、信長に呼ばれると、「はいッ」と、喜び勇んで、主君の鐙(あぶみ)の側へかけ寄ってきた...
吉川英治 「新書太閤記」
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