...前の四頭(よっつ)は拘(かま)わねえから新宿の問屋場へ抛(ほう)り込んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうして裸松は問屋場へ担(かつ)ぎ込まれる一方...
中里介山 「大菩薩峠」
...道中の問屋場と人足を調べるまでの事だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...半次はもと何處かの問屋場に居たさうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...駕籠(かご)を舁(かつ)ぐ人足でも無人のときには吾々(われわれ)は問屋場(といやば)に行(いっ)て頼んでヤッと出来た処に...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...六番目は誰です」「追分け三五郎」「七番は」「尾張の大野の鶴吉」「八番は」「尾張の桶屋の吉五郎」「九番は」「三保の松五郎」「十番は」「問屋場の大熊」「十一番は」「よせやい...
山中貞雄 「森の石松」
...「猪之松(いのまつ)」という問屋場の店先を一人の浪人が通りかかった...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...そして八ツ山口の問屋場から早駕(はや)を仕立てさせ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...はや見えている岡崎の城下、問屋場まで、徒歩(かち)で駈けても、仔細はござらぬ』『では、お急ぎなされたがよかろう』『然らば、通っても?』『天下の大道』一学は、顔を上げて、明るく笑った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...間違いなくこの街道へ折れたという問屋場(といやば)の話であった」「ふウむ……そうか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...以来問屋場の駅夫のなかに交(ま)じって...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...そして牛は大津の渡船場なりあの辺の問屋場なりへ置いて行ってくれればいい――というのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...二問屋場の人足だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...問屋場の牛小屋にいる牛だあな...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その問屋場から再び先へ立って行く...
吉川英治 「宮本武蔵」
...問屋場役人の呶鳴る声だの...
吉川英治 「宮本武蔵」
...問屋場からすぐに軍鶏籠(とうまるかご)に乗せてやる...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...車町の問屋場(といやば)から曳き出した裸馬の背へ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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