...それとも又下唇(したくちびる)に出来た粟粒(あはつぶ)程の腫物(はれもの)のせゐか...
芥川龍之介 「雛」
...花田はまっさおな唇を半ば開き...
梅崎春生 「日の果て」
...そして唇をかみしめて考えてるうちに...
豊島与志雄 「同胞」
...唇を噛んだ白い齒が少し見えて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...板燒きの厚く切つたかまぼこを登美子は自分の唇へもつて行つて一口に頬ばつた...
林芙美子 「婚期」
...唇のあたりが徒らに痙攣しさうになるのだつた...
原民喜 「飢ゑ」
...この美しい唇の上に...
久生十蘭 「魔都」
...死体批評会の事並に紅唇の紋章の事場面一転いたしまして...
久生十蘭 「魔都」
...唇の右下にある大きな黒子(ほくろ)が...
火野葦平 「花と龍」
...今度は矢庭にその唇に接吻を求めた...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...唇をゆがめるようにして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そしてまだ唇を顫わせながら云った...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...相変らず唇の処に懐し気な微笑を含みながらポケットに手を突込んで一枚の古新聞紙を出した...
夢野久作 「暗黒公使」
...冷然として唇を噛んでいた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...唇をむすぶ...
吉川英治 「私本太平記」
...しばし唇(くち)をへの字にむすんでいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...その紅唇からもれる詩(うた)の哀調に一座は水を打ったようにひそまりかえった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...唇(くち)を指へ当ててぼんやりしていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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