...そのすぐあと私の方へ向き直ると...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...葉子は正面に向き直るとともに...
有島武郎 「或る女」
...氏はくるりと蓄音機の方へ向き直る...
薄田泣菫 「茶話」
...そして身軽にこちら向きに向き直ると...
薄田泣菫 「独楽園」
...医師は向き直ると厳しい渋面を作った...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「親友たち」
...思わず向き直ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...御用は」不破の関守氏が改めて仕立飛脚の方に向き直ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...長火鉢の前へ向き直ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...男 さあお終ひだ! (ペンを擱いて向き直る)女 恰度よかつたわね...
中原中也 「夢」
...「どうも失敬です」と主人は恐縮の体(てい)で向き直る...
夏目漱石 「虞美人草」
...この間ある文学雑誌を見たら苦沙弥君(くしゃみくん)の評が出ていましたよ」「ほんとに?」と細君は向き直る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この時君の長い首は必ず後ろに向き直る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...よう」バロンセリはぐるりと向き直る...
久生十蘭 「魔都」
...だから向き直るとすぐしずかに低頭した...
山本周五郎 「新潮記」
...彼の顔がその方向に向き直ると間もなく...
夢野久作 「木魂」
...向き直る度胸も出るのだった...
横光利一 「旅愁」
...三十石船の舳(へさき)が此方(こなた)の岸へ向き直ると共に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...」そして坊さんの方へくるりと向き直ると...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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