...名ばかりの第何版でなく...
宇野浩二 「それからそれ」
...悉(ことごと)く片仮名ばかりの文章であり...
海野十三 「暗号の役割」
...たとい名ばかりの夫婦にもせよ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...名ばかりの夫婦と云うものにも...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...本社とは名ばかりの東京の事務所でありまして...
豊島与志雄 「白蛾」
...店といつても、名ばかりです...
豊島与志雄 「太一の靴は世界一」
...自分と進との間柄は今では名ばかりの夫婦で...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...斯ういう人達が駅から駅へと数を加えて五六名ばかり弥之助の隣りの席で固まって話し出した...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...仮名ばかりを用うるは到底行はるべきにあらず...
正岡子規 「病牀譫語」
...名ばかりの女役者...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...哲学が悟性ある人々においてまで空虚な名ばかりのものにすぎず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ブローカーとは名ばかりの...
矢田津世子 「凍雲」
...妻とは名ばかりで...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...名ばかりの机をならべ...
吉川英治 「江戸三国志」
...家来の雑兵約十名ばかりと共に公孫の馬前にひざまずいて...
吉川英治 「三国志」
...そのほかを加えておよそ十名ばかりの一行だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...あれはまだ存生(ぞんしょう)でいるのか」「生きているというのも名ばかり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「悪名ばかり……」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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