...実は扇を挙げることをためらうようになるのでございまする...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...兄や自分でさえためらうような...
芥川龍之介 「偸盗」
...いかがはせんとためらうところへ...
井上円了 「おばけの正体」
...ためらう風に彼を見おろして立った...
梅崎春生 「日の果て」
...「頸のうなじにかさぶたをつくるのを私は決してためらうべきではない...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...入るのをためらうと申されましたね...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...僕は躊躇(ためらう)だろうか...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...背後でためらうようにたずねる声が聞こえたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...「私には貴女がためらう理由が分かりません...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その広告に応ずることを――猩々を受け取りに来ることを――ためらうだろう...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...あれこれ言うのは少しためらうのですが……」ビートリスが毅然として言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ムーアは不敬をためらうことがなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...それから、ためらうような、ひどく鈍い動作で歌集を取りあげ、裏表紙の見返しをあけてみた...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...という使者の口上でございました」甲斐はためらうようすだった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...何もためらうことはあるまい」促すと...
吉川英治 「三国志」
...ためらうかと思っていると...
吉川英治 「新書太閤記」
...お千絵にはまだ幾分かためらう様子がある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...様子を眺めていようかとためらうふうであったが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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