...ちょいとためらう気色(けしき)を見せた...
芥川龍之介 「母」
...別段ためらうことなく...
梅崎春生 「庭の眺め」
...八 ためらう...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...「行ってみようじゃないですか」「さあ……」ためらう私の眼に...
高見順 「如何なる星の下に」
...何かためらうような色がみえた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あんな高い山の上の一軒家へと足を思わずためらうが...
永井隆 「長崎の鐘」
...入るのをためらうと申されましたね...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...尖端がためらうこともなく上空をめざしていて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...おかみさん――」――ここでKは彼女のためらう手をつかんだ――「考えても下さい...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...「私には貴女がためらう理由が分かりません...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ためらうようにそろそろとのぼってくるのが見えた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...未来へある種のためらう不完全な確信をもたらす...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ためらうことなくすぐにお言葉が出た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...断然ためらうことなく第三の路に飛びこんだのを見ては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...幾分ためらう色のひそむのもすぐ闇の中で矢代は感じた...
横光利一 「旅愁」
...一応ためらう良心の置きどころの苦しみであったが...
横光利一 「旅愁」
...こう行っては、後へ戻ることになりましょう」範宴が、ためらうと、安居院(あごい)の聖覚は、首を振って、「何、かまいません...
吉川英治 「親鸞」
...様子を眺めていようかとためらうふうであったが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索