...何のためらうところも無く見事に割腹して相果てたとはなかなか小気味よき武士である...
太宰治 「新釈諸国噺」
...入るのをためらうと申されましたね...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...そのほかは無だ!137いつまで有る無しのわずらいになやんでおれよう?短い命をたのしむに何をためらう?酒盃に酒をつげ...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...僕は躊躇(ためらう)だろうか...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...ためらうようにあたりを見まわしながら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...彼らも返事はためらうのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...未来へある種のためらう不完全な確信をもたらす...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...その広告に応ずることを――猩々を受け取りに来ることを――ためらうだろう...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...あとは練習あるのみさ」ためらう場合じゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ムーアは不敬をためらうことがなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...ためらう事はならぬのじゃ――雪之丞は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...という使者の口上でございました」甲斐はためらうようすだった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...自分の思いためらう心配事について聞き質しに行くのだ...
横光利一 「夜の靴」
...そのまま少しくためらう風にまだ立っていてから...
横光利一 「旅愁」
...邪宗を奉じて司法の任にためらうなど言語道断だ」孫策は怒って剣を払い...
吉川英治 「三国志」
...ためらうかと思っていると...
吉川英治 「新書太閤記」
...様子を眺めていようかとためらうふうであったが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ためらう彼を促(うなが)して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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