...是れ以て一戰(せん)す可し...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...けれども一部の伝記の作者の所謂人間らしい英雄はかう云ふ可愛らしささへ示してゐない...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...比較神話学の一分科として観察し得可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...その例を発見し得可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...まだまだたくさんな将来の可能性がこの事実の基礎の上に存在するであろう...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...政治的常識としての世論は社会に於て可なりの勢力を有つ観念的な力となったが...
戸坂潤 「科学論」
...腐儒俗士の事は我れの知る所に非ずと其の氣を負ひて自ら大とするの概以て見る可し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...私は可笑(おか)しくなった...
豊島与志雄 「微笑」
...「人の運命を見届けるということは不可能なことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...可哀想(かわいそう)に」「まだ...
夏目漱石 「虞美人草」
...あんまりお可哀相じゃありませんか」お紋はそっと涙を拭きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さあ私は人魚抱きしめておくれ私の新らしい恋人よ船に置忘れた可愛い水夫の夢もあつたが私のことづけは白い鴎に―いゝ情人が出来ましたあゝ私はうらぶれた人魚遠くい遠くい飛んだ鴎よかへつておいでヒーロヒロ―やつぱり淋しく候―悲しく候―青い人魚は死んでしまひ候...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...庄兵衛のほうはすこしも可笑(おか)しくない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...お勢はお勢で可笑(おか)しく下唇(したくちびる)を突出して...
二葉亭四迷 「浮雲」
...出るは可(い)いが...
三島霜川 「平民の娘」
...その代り東京に着いたらウーンと可愛がつてやるぜ...
三好十郎 「おスミの持参金」
...格別可愛がられているらしい...
渡辺温 「ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった」
...それ自身永遠でありあらゆる可能性を包蔵する...
和辻哲郎 「鎖国」
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