...汝が口説く婦(おんな)じゃねえから...
泉鏡花 「婦系図」
...口説くかも知れませんよ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ハラハラと涙を流してかき口説くのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...泣き喋りにかき口説くのだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...女一人を口説くには幾ら短く見積つても卅五分はかゝる...
薄田泣菫 「茶話」
...いまはもう、華族もへったくれも無くなったようですが、終戦前までは、女を口説くには、とにかくこの華族の勘当息子という手に限るようでした...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...鼠取り人の女房を口説く時女郎の手管に...
直木三十五 「南国太平記」
...火事場泥棒の如きかかる輩(やから)は芸者を口説くにも容貌や芸なぞは二の次にして金まはりのよささうな女にねらひをつけ...
永井荷風 「桑中喜語」
...さすりゃよかった繻子(しゅす)の帯を』と泣き口説くと云うことである...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...精一杯に口説くのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――これから八さんと呼ぶワ」「俺は本気でお前を口説くかも知れないよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女を口説くのは男前と胸三寸」「ご冗談で」「話は後前になったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...同じ口説くんでも荒っぽいから大変で」「――」「うっかり湯の帰りが遅かったりすると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小原の野郎がまた出てきてしきりに口説く...
久生十蘭 「復活祭」
...掻口説く声が、もっと蠱惑(こわく)的に暖く抑揚に富み――着物を脱いでからの形は、あれほかの思案のつかないものだろうか...
宮本百合子 「印象」
...58=お兼の室お兼が盛んに伊吉を口説く...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...ネロが友人オソーの妻を口説く科白を考えながら...
横光利一 「夜の靴」
...かほどに手間をかけて女を口説くか...
吉川英治 「私本太平記」
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