...各受け持ちの仕事は少しも手をゆるめないで働きながらの話に笑い興じて...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...引き締つた熱心の顏で勢ひよく受け持ちの教室に這入ると...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...同病院で精神病受け持ちの醫者に...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...家業の仕事の過半を受け持ち...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...胎内の方は野見の親父(おやじ)さんの受け持ちで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...二十歳ぐらいの受け持ちの女中が膳を持つて来てゐた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...手曳きという役は手を曳くばかりが受け持ちではない飲食起臥(きが)入浴上厠(じょうし)等日常生活の些事(さじ)に亘(わた)って面倒を見なければならぬしこうして佐助は春琴の幼時よりこれらの任務を担当し性癖(せいへき)を呑(の)み込(こ)んでいたので彼でなければ到底気に入るようには行かなかった佐助はむしろこの意味において春琴に取り欠くべからざる存在であった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...彼女の受け持ちが首の髪の毛を解いたり結んだりする仕事であるために...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...同県学生のうちで試験を「しくじったらしい」二三人のためにそれぞれの受け持ちの先生がたの私宅を歴訪していわゆる「点をもらう」ための運動委員が選ばれた時に...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...従って恩顧を受くる牧師の受け持ち区も大きい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...向は經傳(六藝)・諸子・詩賦を受け持ち...
内藤湖南 「支那目録學」
...ただ自分の受け持ちの仕事をいかにしたら一〇グラムでも多くのパンにかえることができるか...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...歴史を受け持ちながら...
夏目漱石 「作物の批評」
...なるほど久助君の受け持ちだった山口先生ににてはいるが...
新美南吉 「嘘」
...滿七年間の勤務を續けたのであつたが受け持ちは...
正宗白鳥 「回想」
...あの惟光(これみつ)の受け持ちの五条の女の家を探る件...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御座(おまし)の後ろの四つの屏風(びょうぶ)は式部卿(しきぶきょう)の宮がお受け持ちになったもので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかしその中にはどうしても鼻でなければ受け持ち得ない役が又どの位あるか判(わか)らないのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
便利!手書き漢字入力検索