...彼は本当に厄介者だ...
...厄介者を相手にするのは困難だ...
...彼女には厄介者がつきまとう...
...厄介者のように扱われるのは嫌だ...
...厄介者とは距離を置くことが大事だ...
...「帰って厄介者(やっかいもの)を伴(つ)れて来よう」女は小声で囁きかえした...
田中貢太郎 「藍瓶」
...要するに村の信者の厄介者だと云う様な事を云った...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...実に翁は現代の厄介者である...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この厄介者を引き受けました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...遂(つい)には抱えの女供(ども)にまで厄介者扱(あつかい)にされ出したのでとうとう一昨年の秋しょんぼりと沢の家を出た...
永井荷風 「雪解」
...悪事を働く厄介者(やっかいもの)...
中里介山 「大菩薩峠」
...この界隈(かいわい)では厄介者視しているものが半分と...
中里介山 「大菩薩峠」
...どちらに廻っても厄介者だ――と兵馬は...
中里介山 「大菩薩峠」
...君は我々を厄介者のようにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...果して爛酔(らんすい)の客が戸惑いして、のたり込んでいたな、厄介者だが、処分をしてやらずばなるまいと、お節介者の村正どんは、一歩足を踏み入れて、「戸惑いをなされたな、ここは御簾の間で、開かずになっている、お部屋はどちらで、連衆(つれしゅう)は?」と、おどすように言いかけると、「いや、戸惑いはいたさぬ、御簾の間を所望で来た身じゃ、酩酊(めいてい)はしたが待ち人が遅い――ああ酔った、酔った、こんな酔ったことは珍しい、生れて以来だ、まさに前後も知らぬ泥酔状態だわい」爛酔の客が、またもかく言って唸(うな)り出した...
中里介山 「大菩薩峠」
...小僧の幸太郎といふ親類の厄介者と後でわかり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...厄介者に思ったりしていても...
森本薫 「女の一生」
...親類では厄介者として追い使われ...
山本周五郎 「追いついた夢」
...兄の厄介者ね」と云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...おみやが兄の「厄介者」と云うのを聞いて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...村の厄介者じゃったのか」「ヘエ...
夢野久作 「笑う唖女」
...わけて僧侶は、厄介者だ...
吉川英治 「私本太平記」
...もひとり厄介者を連れていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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