...我は幸に世にありて名もまた頗(すこぶ)る聞(きこ)えたり(中略)今日小川破笠老(はりつらう)まゐらる...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...件(くだん)の老(おい)の楽(たのしみ)又破笠が自記(じき)にも見ゆ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...破笠一に笠翁また卯観(ばうくわん)子...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...破笠(はりつ)細工とて今に賞(しやう)せらる...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...そは明治三十四年なりしと覚ゆ松下某といふ人やまと新聞社を買取り桜痴居士(おうちこじ)を主筆に迎へしよりその高弟榎本破笠(えのもとはりゅう)従つて入社しおのれもまた驥尾(きび)に附しけるなり...
永井荷風 「書かでもの記」
...さて破笠子はおのれが歌舞伎座作者部屋に入り芝居道実地の修業したき心底篤(とく)と聞取りし後倶(とも)に出でて福地家に至り勝手口より上りてやや暫くわれをば一間(ひとま)に控へさせけるがやがてこなたへとて先生の書斎と覚しき座敷へ導きぬ...
永井荷風 「書かでもの記」
...破笠子は恭(うやうや)しく手をつき敷居際(しきいぎわ)よりやや進みたる処に座を占めければ伴はれしわれはまた一段下りて僅に膝を敷居の上に置き得しのみ...
永井荷風 「書かでもの記」
...先生は更にわが方(かた)には見向きもしたまはず破笠子を相手に今朝(こんちょう)巴里(パリー)の川上(かわかみ)(壮士役者音二郎が事なり)より新聞を郵送し来(きた)れりとて巴里劇界の消息を語出(かたりいだ)されぬ...
永井荷風 「書かでもの記」
...かくて三十分ばかりにて我は再び破笠子に伴はれ福地家を辞して帰りしがそれより三...
永井荷風 「書かでもの記」
...稽古にかかる前破笠子より葉書にて作者部屋のものを呼集め手分(てわけ)なして書抜(かきぬき)をかく...
永井荷風 「書かでもの記」
......
永井荷風 「書かでもの記」
...その詩は、漸去非人界、即今歸上天、破蓑與破笠、止置寺門前...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...それを破笠と共同で遣っている有様だった...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...破笠と並んで寝ている...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...破笠が訝(いぶか)しがって...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...門下の榎本破笠氏も...
山本笑月 「明治世相百話」
...決して一杖(じょう)破笠(はりゅう)の孤高を行く清僧ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...自笑十年行脚事(みずからわろうじゅうねんあんぎゃのこと)痩藤破笠扣禅扉(そうとうはりゅうぜんびをたたく)元来仏法無多子(がんらいぶっぽうたしなきなり)喫飯喫茶又著衣(きっぱんきっさまたちゃくい)これは愚堂和尚が自嘲の作という一偈(げ)であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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