...我は幸に世にありて名もまた頗(すこぶ)る聞(きこ)えたり(中略)今日小川破笠老(はりつらう)まゐらる...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...件(くだん)の老(おい)の楽(たのしみ)又破笠が自記(じき)にも見ゆ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...破笠一に笠翁また卯観(ばうくわん)子...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...破笠(はりつ)細工とて今に賞(しやう)せらる...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...そは明治三十四年なりしと覚ゆ松下某といふ人やまと新聞社を買取り桜痴居士(おうちこじ)を主筆に迎へしよりその高弟榎本破笠(えのもとはりゅう)従つて入社しおのれもまた驥尾(きび)に附しけるなり...
永井荷風 「書かでもの記」
...やがて半月あまりを経たりしに突然福地家の執事榎本破笠(えのもとはりゅう)子より予(かね)て先生への御用談一応小生より承(うけたまわ)り置(おく)べしとの事につき御来車ありたしとの書面に接し即刻番地を目当に同じく木挽町の河岸通なる破笠子が寓居に赴きぬ...
永井荷風 「書かでもの記」
...さて破笠子はおのれが歌舞伎座作者部屋に入り芝居道実地の修業したき心底篤(とく)と聞取りし後倶(とも)に出でて福地家に至り勝手口より上りてやや暫くわれをば一間(ひとま)に控へさせけるがやがてこなたへとて先生の書斎と覚しき座敷へ導きぬ...
永井荷風 「書かでもの記」
...破笠子は恭(うやうや)しく手をつき敷居際(しきいぎわ)よりやや進みたる処に座を占めければ伴はれしわれはまた一段下りて僅に膝を敷居の上に置き得しのみ...
永井荷風 「書かでもの記」
...かくて三十分ばかりにて我は再び破笠子に伴はれ福地家を辞して帰りしがそれより三...
永井荷風 「書かでもの記」
......
永井荷風 「書かでもの記」
... 妻にもと幾人(いくたり)思ふ花見かな破笠(はりつ)花見の中に交(まじ)りて行けば美人が綺羅(きら)を着飾りて沢山出で来る故に...
正岡子規 「俳諧大要」
...その詩は、漸去非人界、即今歸上天、破蓑與破笠、止置寺門前...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...破笠と並んで寝ている...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...悪夢か――狐狸に化かされたのか、余りの不思議さに、「破笠、破笠ちょっと起きてくれ」と友達を揺り起した...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...「おれは全体どうしてここに寝ているのだ」「何を寝呆(ねぼ)けているのだ」破笠は眼をこすりながら...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...破笠が訝(いぶか)しがって...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...決して一杖(じょう)破笠(はりゅう)の孤高を行く清僧ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...自笑十年行脚事(みずからわろうじゅうねんあんぎゃのこと)痩藤破笠扣禅扉(そうとうはりゅうぜんびをたたく)元来仏法無多子(がんらいぶっぽうたしなきなり)喫飯喫茶又著衣(きっぱんきっさまたちゃくい)これは愚堂和尚が自嘲の作という一偈(げ)であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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