...南京町の灯も消え...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...横濱の南京町で手に入れた中華民國の數學パヅルの本があり...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...オリエンタルのグリル奮発しんかいな」東雅楼と云うのは南京町(ナンキンまち)にある...
谷崎潤一郎 「細雪」
...南京町にいって、支那料理屋にはいり、老酒(ラオチュウ)をのみ、よく食べた...
豊島与志雄 「女と帽子」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...横浜は南京町のアパアトでひとり佗しく...
中島敦 「十年」
...横濱の南京町(ナンキンまち)など不氣味な場所(ところ)だつたやうだ...
長谷川時雨 「日本橋あたり」
...一方が南京町(ナンキンまち)になっている単線電車通りの丁字路の処まで私は来た...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...南京町の方へ入って...
古川緑波 「神戸」
...――あすこはもう南京町というのかしら...
古川緑波 「神戸」
...南京町の大東酒楼てので支那料理を馳走になり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今では魚屋や八百屋(やおや)ばかりになった狭苦しい南京町(ナンキンまち)を肩をすり合せるようにして通り抜けたりしたのち...
堀辰雄 「旅の絵」
...南京町や十二天あたり...
正岡容 「寄席」
...南京町家家の石壇の上に支那人の子供らむれつつ遊べり...
室生犀星 「忘春詩集」
...横浜南京町の某亭との事である...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...南京町の会にはまだ時間が早過ぎていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...南京町の支那人の裁縫師の店までわざわざ仮縫いに連れて行かれたことなどもある...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...多くは、南京町の裏だの、元町のお薬師さまの縁日だの、砂糖馬車の入る倉庫などから掻っ攫(さら)って来る物だった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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