...「刻限になると、仕事を切り上げて帰らなければならない...
...「お宅があの刻限を守れなかったせいで、契約が破棄された...
...「刻限が迫っているので、急いで手続きをしましょう...
...「刻限を過ぎてしまったので、もう申し込めないと言われた...
...「刻限までに会議資料をまとめなければならない...
...刻限におくれたために...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...まだ神輿出御の刻限には間があったので...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...いつも夜の四つ時すなわち午後十時には店員たちと共に眠りにつき午前三時頃に眼を覚まして三味線を抱(かか)えて物干台に出るそうして冷たい夜気に触(ふ)れつつ独習を続け東が仄(ほの)かに白み初(そ)める刻限に至って再び寝床に帰るのである春琴の母が聞いたのはそれであった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...今が一番人の出さかる刻限である...
谷崎潤一郎 「少年」
...僕は毎日同じ帽子同じ洋服で同じ事をやりに出て同じ刻限に家に帰って食って寝る...
寺田寅彦 「イタリア人」
...庵室へはこの刻限になると誰も入れないことになっていたが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...百貫山の峯頭を染める刻限には...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ちょうど役所の退(ひ)ける刻限なので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ブラブラ戻りました」「刻限は?」「子刻(ここのつ)(十二時)近いと思いました」「三島町の学寮の角を通ったか」「ヘエ――...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...東禪寺前で夜泣蕎麥(そば)を二杯も喰つてゐるし――」「刻限は」「雪がチラリホラリ降り出した頃だといふから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分え」それはもう亥刻(よつ)近い刻限でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一件の刻限はお定まりだ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...「真夜中の刻限が迫った...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...本当の眠る時刻が来た刻限に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そうして刻限(とき)をきざむ音にちいさい耳を欹(そばだ)てた...
室生犀星 「後の日の童子」
...或時偶然にさういふ刻限に目が覚めて...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...その刻限や順序がきちんときまっていて...
山本周五郎 「やぶからし」
...七刻(ななつ)下がりの刻限なので...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索