...孰(いず)れも勇気凛々(りんりん)...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...凛とした張のある若い男の聲が答へる...
石川啄木 「雲は天才である」
...眞に凛たる男兒の聲を成すが...
石川啄木 「雲は天才である」
...山茶花(さざんか)が凛(りん)と咲いている...
太宰治 「十二月八日」
...しかし凛乎(りんこ)たる表情や...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...後陣は勇氣凛々のあまたの歩兵...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 480駿馬の髮を飾りたる兜を彼のおほいなる頭の上にいただけば冠毛凛と打ち振ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...凛々(りゝ)しい殿のかみしも姿が眼の前にまざまざと浮んでくるやうな...
濤音 「かめ」
...伊藤侯は信仰を有せず若し之れありとせば唯だ運命に對する信仰あるのみ故に侯は屡々高島嘉右衞門をして自家の吉凶を卜せしむ大隈伯は宗教信者に非ず然れども一種敬虔の情凛乎として眉目の間に閃くは以て伯が運命の外別に自ら立つ所あるを見るに足る蓋し伊藤侯の屡々失敗して毎に之れが犧牲と爲らざるは殆ど人生の奇蹟にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...柔かい聲も凛(りん)として...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ヤロスラフは一種凛然たる音調で...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...その中に限りない凛々(りり)しさをほの見せている雪之丞の舞台すがたに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...彼女の寒笑に対する態度は際立って凛とし...
山本周五郎 「新潮記」
...どことなく折目の凛(りん)とした挙措...
山本周五郎 「契りきぬ」
...そして凛々(りり)しい表情と態度とがおゝ我が友よ...
與謝野寛 「梅原良三郎氏のモンマルトルの画室」
...凛(りん)とした答えである...
吉川英治 「三国志」
...何か凛(りん)とした語気だった...
吉川英治 「私本太平記」
...秋霜凛烈(しゅうそうりんれつ)はもとより軍紀の骨胎(こったい)だが...
吉川英治 「新書太閤記」
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