...階級對立の全き消滅とともに...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...この游心帳は綴ぢも全き物...
小穴隆一 「二つの繪」
...然らば汝らの天の父の全きが如く...
太宰治 「HUMAN LOST」
...全き仕事の符号(シンボル)でもある...
坪内逍遥 「十歳以前に読んだ本」
...全き永遠はわれの所有に歸するであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...全き自己とあらゆる存在とを提げて神の惠みに委ねつつ...
波多野精一 「時と永遠」
...それは或る全きもの...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「ドゥイノ悲歌」
...あなたを餘所にして全き自分があり得ようとも思へないのを...
水野仙子 「道」
...(全き休憩...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...こゝで吾々との全き縁が結ばれるに至つたのである...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...またかかる日にこそ工藝への全き理解が成就される...
柳宗悦 「工藝の道」
...用を欠く器は全き美器ではない...
柳宗悦 「工藝の道」
...よき工藝には自然への全き帰依がある...
柳宗悦 「工藝の道」
...個性に彩る器は全き器となることはできぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...知の室に全き美を迎えることはできぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...向後十年間は相互に堪忍して公用の全きよう勤むべし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...吾人はこの真義愛荘を通じて「全き者」を見たい...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
...これ吾人の心胸にひそむ「全き人格」の片影がその本体と共鳴するのである...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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