...次にそれは愚かなる人間界の先入主(せんにゅうしゅ)から...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...此処(こゝ)へ通すか」何の先入主も興味もない信徳が...
犬養健 「朧夜」
...小児のとき得たる思想は先入主となるの理にもとづき...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...彼の心はすぐまた例の陰氣な先入主の方へ戻つて行つた...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...えこひいき―――そう云って悪ければ先入主とでも云いましょうか? つまり彼等は西洋人臭い...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...先入主をいだいているにもせよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...切支丹の唱道してきた人格的な神の先入主によつて...
長與善郎 「青銅の基督」
...習慣と称ぶ暴虐なる先入主を打破せんと欲する者は...
牧野信一 「ユリイカ・独言」
...醉ふものだといふ先入主のつよいせゐかもしれない...
吉川英治 「折々の記」
...歴史上の人物には讀者の先入主と...
吉川英治 「折々の記」
...新興勢力の曹操などよりははるかに偉い人――という先入主をもっていた...
吉川英治 「三国志」
...先入主になっている...
吉川英治 「三国志」
...絶大な幕府崇拝の先入主までは疑いもしなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...このことある前から秀吉を軽んじたり嫉視(しっし)していた人々の先入主(せんにゅうしゅ)である...
吉川英治 「新書太閤記」
...そんな先入主と混同されては...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...演劇などから来た先入主である...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...――という説が信じられていた先入主などもあったらしく...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...ニガ手という先入主も抜けないのだ...
吉川英治 「平の将門」
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