...統一ある生活に價値を認むるといふのは慥かに論理上の矛盾である...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...短歌にもはや発展の余地がないと思つた人々によつて工夫されたものであることは慥かである...
中原中也 「新短歌に就いて」
...慥かにもう四十代も中半を越えた私の父であることを物語つてゐた...
中原中也 「その頃の生活」
...「闘戦勝仏」は「十三人」の一周年号の時、同人が皆んな揃つて書くと云ふのだつたが、私は慥か、夏で、田舎へかへり、海へばかり這入つて居て、何も書けなかつた...
牧野信一 「あやふやなこと」
...ずぶの素人でないことは慥かであるが...
山本周五郎 「青べか物語」
...慥かにこっちだったと思うがな」それから自信をなくしたように云う...
山本周五郎 「青べか物語」
...声まで変えることはできやしません」「間違いはないな」「慥かですとも...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「おれの気持が変りだしたという慥かな証拠の一つはこれだ」彼は眼をつむり...
山本周五郎 「さぶ」
...いちおう区切りのついたことは慥かだ」そうだ...
山本周五郎 「さぶ」
...人間のことだから、この気持が絶対なものだとはいえないが、いまは慥かだ...
山本周五郎 「さぶ」
...「権八だということは慥かなのか」「さあ...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...生死を慥かめるまでもないだろう...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...「慥かに此処(ここ)ですか」と岡村が訊いた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...慥かにそのとおりである...
山本周五郎 「花も刀も」
...慥かに覚えのある顔だ...
山本周五郎 「ひとごろし」
...浜屋敷がなにかの関(かか)わりをもつことは慥かである...
山本周五郎 「風流太平記」
...それが正確に本邸へ入るかどうかを慥かめたのである...
山本周五郎 「風流太平記」
...もちろん法規の常で、相当ぬけみちもあったろうが、かなりな程度まで、重んじられていたことは、慥からしい...
山本周五郎 「山彦乙女」
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