...一つは慥か二度目の二年生の八歳の年...
石川啄木 「二筋の血」
...慥かにはあ四十一留(ルーブル)と二十哥(コペエク)ありましただあ...
石川啄木 「我が最近の興味」
...慥かに一応そうであるに相違ないだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...短歌にもはや発展の余地がないと思つた人々によつて工夫されたものであることは慥かである...
中原中也 「新短歌に就いて」
...それが慥か処女作には違ひないのだが...
牧野信一 「あやふやなこと」
...「――それに違いないわ、慥かに、……自分では気がつかなかったけれど、心ではちゃんと感じていたのよ、だから自然と口に出たんだわ、自然と、……でなくって泰三さんがあんなにばかげたような粗忽をするわけがないじゃないの、……そうだったんだわ、今こそはっきりわかったわ」津留は衝動的に両手で顔を掩(おお)い、お可哀そうな泰三さん、と心のなかで呼びかけながら声を忍ばせて啜(すす)り泣くのであった...
山本周五郎 「思い違い物語」
...平和につきあっているという事実を慥かめると...
山本周五郎 「季節のない街」
...宿坊があいていることを慥かめて...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...「手に職をつけてもらうのは慥かだが...
山本周五郎 「さぶ」
...「慥かに此処(ここ)ですか」と岡村が訊いた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...それを慥かめてから...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...あれの気がしずまったら津ノ正へいれることにします」「慥かでしょうね」「私は十六年まえのことも話した筈です」「ええ聞いていました...
山本周五郎 「ひとでなし」
...それが正確に本邸へ入るかどうかを慥かめたのである...
山本周五郎 「風流太平記」
...「朱雀調べ」の内容を嗅ぎだそうとしていることは慥かである...
山本周五郎 「風流太平記」
...慥かにいました」「三郎は彼を知っているのか」休之助が訊いた...
山本周五郎 「風流太平記」
...慥かに好きだったけれど...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...慥かになにかあると思ったから...
山本周五郎 「柳橋物語」
...いや慥かに云ったらしい証拠には...
山本周五郎 「陽気な客」
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