...巨人?然(さう)だ、慥かに巨人だ...
石川啄木 「葬列」
...慥かにはあ四十一留(ルーブル)と二十哥(コペエク)ありましただあ...
石川啄木 「我が最近の興味」
...精進の生活道は平凡ではあるがそれは慥かに人の本道である――と思ふ...
種田山頭火 「一草庵日記」
...然し古代希臘に既に鞦韆のあつたことは慥かで...
原勝郎 「鞦韆考」
...ええ慥か薬の外交員と心中したとかって」その話を漁師の一人が聞き咎(とが)めた...
山本周五郎 「青べか物語」
...履物の一つが妻の物であることを慥かめてから...
山本周五郎 「薊」
...「おまえは慥かに...
山本周五郎 「薊」
...名を慥かめたのち金之助だけ中へ入れ...
山本周五郎 「落ち梅記」
...とすれば父がこれら老臣の一味でなかったことは慥かであろう...
山本周五郎 「落ち梅記」
...慥かに身のまわりが華やいで...
山本周五郎 「菊千代抄」
...その痩せて骨立った、蒼白い胸に、古い突き傷の痕が二つ、慥かに見えた...
山本周五郎 「菊千代抄」
...慥かだろうか、おしのはなおよく、部屋の中を眺めまわしてから、おまさを呼んだ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...あれの気がしずまったら津ノ正へいれることにします」「慥かでしょうね」「私は十六年まえのことも話した筈です」「ええ聞いていました...
山本周五郎 「ひとでなし」
...万三郎は自分の腕の慥かさをはっきり自覚した...
山本周五郎 「風流太平記」
...慥かにいました」「三郎は彼を知っているのか」休之助が訊いた...
山本周五郎 「風流太平記」
...じっと自分の指で慥かめていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...それはまだ慥かではない...
山本周五郎 「山彦乙女」
...それが「神戸夜話」でないことは慥かだし...
山本周五郎 「陽気な客」
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