...巨人?然(さう)だ、慥かに巨人だ...
石川啄木 「葬列」
...それを慥かめないうちは...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...統一ある生活に價値を認むるといふのは慥かに論理上の矛盾である...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...それは慥か既に亡くなつた(義理の)祖父から父に引き渡つた裁判が...
中原中也 「その頃の生活」
...慥かにそうだと感ずる勇気がなかった...
夏目漱石 「それから」
...さて、わしは慥か、この本の中へ自分自身の噺もさし加へるやうなお約束をしておいた筈ぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...それが慥か処女作には違ひないのだが...
牧野信一 「あやふやなこと」
...慥かにこっちだったと思うがな」それから自信をなくしたように云う...
山本周五郎 「青べか物語」
...自分でもこわいくらい意識は慥かで...
山本周五郎 「おばな沢」
...そのことを慥かめて来たらしい...
山本周五郎 「季節のない街」
...宿坊があいていることを慥かめて...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...自分に対する言葉やまなざしではっきりと慥かめた...
山本周五郎 「契りきぬ」
...慥かずっと馬廻り支配をしていた筈だ...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...「朱雀調べ」の内容を嗅ぎだそうとしていることは慥かである...
山本周五郎 「風流太平記」
...「慥かにあのくらい使える人は少ないと思いますね」「どういうことだろう」休之助には珍しく...
山本周五郎 「風流太平記」
...慥かに相違ないとわかってからでも充分です...
山本周五郎 「風流太平記」
...自分に慥かめるような調子であった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...振返って慥かめるまでもない...
山本周五郎 「柳橋物語」
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