...一つは慥か二度目の二年生の八歳の年...
石川啄木 「二筋の血」
...慥かに化物だ」と言ふんだ...
関根金次郎 「本因坊と私」
...然かし足利時代は慥かに銀色である...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...栄子の云うように「東京のまん中の神田っ子」の言葉でないことだけは慥かであった...
山本周五郎 「青べか物語」
...「可哀そうなことは慥かだが...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...そのことを慥かめて来たらしい...
山本周五郎 「季節のない街」
...宿坊があいていることを慥かめて...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...慥かだろうか、おしのはなおよく、部屋の中を眺めまわしてから、おまさを呼んだ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...――慥かに、それから栄二は少しずつ人と口をきくようになった...
山本周五郎 「さぶ」
...慥かに一晩じゅう眠れなかったようで...
山本周五郎 「寒橋」
...慥か叔母かなにかに当るひとが...
山本周五郎 「契りきぬ」
...慥かに常識はずれであった...
山本周五郎 「契りきぬ」
...いや慥かに、それは若い女性が謡曲をうたっている声であった...
山本周五郎 「風流太平記」
...慥かに相違ないとわかってからでも充分です...
山本周五郎 「風流太平記」
...休之助が見ていないことを慥かめて...
山本周五郎 「風流太平記」
...自分に慥かめるような調子であった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...(その感動を慥かめるかのように)じっと息をひそめた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...いや慥かに云ったらしい証拠には...
山本周五郎 「陽気な客」
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