...さうだ、慥かにさうだ...
石川啄木 「雲は天才である」
...慥か今から三十年も前の話でありますが...
上村松園 「応挙と其の時代が好き」
...日本料理は明るい所で白ッちゃけた器で食べては慥かに食慾が半減する...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...不慥かな声である...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...わたし一時間は慥かに寐たようだから...
森鴎外 「心中」
...魚のはいってくることは慥かで...
山本周五郎 「青べか物語」
...……慥かに預かったから」別れるときに初めて万兵衛はこう云った...
山本周五郎 「追いついた夢」
...彼は尾花屋へいって慥かめたが...
山本周五郎 「追いついた夢」
...自分でもこわいくらい意識は慥かで...
山本周五郎 「おばな沢」
...もういちどよく慥かめてから云った...
山本周五郎 「季節のない街」
...「手に職をつけてもらうのは慥かだが...
山本周五郎 「さぶ」
...――慥かに、それから栄二は少しずつ人と口をきくようになった...
山本周五郎 「さぶ」
...自分で慥かめようとしてけんめいなのだ...
山本周五郎 「さぶ」
...慥かに覚えのある顔だ...
山本周五郎 「ひとごろし」
...信明が助力をしてくれることは慥かだと思うから...
山本周五郎 「風流太平記」
...慥かに甲野にいたかよに相違ありません」「しかし...
山本周五郎 「風流太平記」
...「慥かにあのくらい使える人は少ないと思いますね」「どういうことだろう」休之助には珍しく...
山本周五郎 「風流太平記」
...「慥かに、事は割れた」と雅楽頭は自分に向かって呟いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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