...私の生命が或る已むなき内的の力に動かされて外界に働きかける...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...働きかけるのはいつも夫の方であり...
谷崎潤一郎 「鍵」
...論理外の勢力として論理の外部から働きかけるのではない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...剛健な古木に働きかける春の精気など――すべて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...作家を他人に働きかけるものとして見る時...
豊島与志雄 「ヒューメーンということに就て」
...それに積極的に働きかけることによって...
中島敦 「狼疾記」
...しかも学徒以上他に働きかけるの能力を有している...
夏目漱石 「野分」
...結局氣質が如何に文章に働きかけるかをおのづから語るものだ...
南部修太郎 「氣質と文章」
...まして若い男のは生々と動き働きかける...
長谷川時雨 「夏の女」
...それらの間に働きかけるものと働きかけられるものとの關係が成立つことである...
波多野精一 「時と永遠」
...もはや働きかける自己性も働きかけられる他者性も跡を留めず...
波多野精一 「時と永遠」
...裁判官には個人的に働きかけることができる...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...彼の上に働きかける熱病のやうな力の爲めに...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...かえって実践的にこれに対して働きかけることと結びついている...
三木清 「科学批判の課題」
...思想が人間社会に働きかける関係についての規定である...
三木清 「危機における理論的意識」
...且つ甚だ強力に働きかける...
三木清 「歴史哲學」
...ほかから働きかける者のために悪名も立てられ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何ら今日になつても積極的に郷土へ働きかけるところを見ないのは遺憾である...
吉川英治 「折々の記」
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