...どうして数千円の値打ちがあるかそれが知りたかったのです...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...こんなものに、常識では考えられない高価な買手がついたとすれば、その値打ちは、石膏像そのものではなくて、像の中に隠されている品物にあるのだと、考える外はないじゃありませんか...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...これは何故に今さららしくとりかかる値打ちがあるのか...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...五千万クローネ……あるいはそれ以上の値打ちのものであったかも知れぬ...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...この大量では宝石類の値打ちもさることながら...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...自分の値打ちを意識するひまも気持も...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...値打ちのあるものにしていた一切のものでです...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...それは彼らにそれだけの値打ちがあるからだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...素直は、一つの善であるが、善のみでは、この世に処して、値打ちが無いぞ...
直木三十五 「南国太平記」
...一羽一銭の値打ちもないすずめ...
永井隆 「この子を残して」
...人間の値打ちが決まるのだ...
永井隆 「この子を残して」
...そして「お母さん」という宝玉の値打ちが下がるであろう...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...その位この歌の値打ちを私は高く評価するものである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...あれは――そんな値打ちのあるものなんでせうか...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...すなわち山を終日駆け廻ってその実を蒐(あつ)めるだけの値打ちは充分にある...
牧野富太郎 「植物記」
...お金の値打ちが下って...
宮本百合子 「幸福について」
...まるっきり惚れる値打ちのない女たちにゃ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...彼は今生きることの苦しさに圧倒せられて自分のようなものは生きる値打ちもないとさえ思っている...
和辻哲郎 「樹の根」
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