...そして相手の農夫(ひやくしやう)が値上げの張本人であるかのやうに凝(じつ)とその顔を見つめた...
薄田泣菫 「茶話」
...――一丁三銭に値上げしてゐた(前は二銭五厘)...
種田山頭火 「其中日記」
...葉書十五錢に値上げ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...結局わずか五拾銭値上げをされたに過ぎなかった...
永井荷風 「梅雨晴」
...一人の手當てを百文に値上げする...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――十年前から一度も値上げにならない原稿料で...
林芙美子 「生活」
...土台八月に値上げするなんてのが心臓の強すぎた話だが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...社長に彼等の月給値上げを願ひ出る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...値上げは一向にひゞかないらしい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...月給の値上げを申し出るか...
牧野信一 「山彦の街」
......
槇村浩 「明日はメーデー」
...木戸銭を倍近くに値上げしたのに連夜大入満員を続けている客席を傲然と鬼鬚を撫でて見廻しながらも岡村は...
正岡容 「寄席」
...「そんなに原稿料の値上げをしなくつてもいい...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...去年の煙草値上げ前後から紙質が急に悪くなった...
宮本百合子 「打あけ話」
...極めて当然な賃銀値上げ...
宮本百合子 「刻々」
...ここだけは値上げせず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「そうだ値上げだ」と隣りの八帖から...
山本周五郎 「へちまの木」
...既定の賃銀の幾割の値上げという類のものではなくて...
与謝野晶子 「階級闘争の彼方へ」
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