...講釈(かうしやく)の方(はう)は越前国(ゑちぜんのくに)一条(でう)ヶ谷(たに)朝倉左衛門尉義景(あさくらさゑもんのじやうよしかげ)十八人(にん)の侍大将(さむらひたいしやう)の中(うち)に...
泉鏡太郎 「怪力」
...過去を追わず、未来を憂えず、その日の仕事を、一所懸命にやったまでじゃ」草履(ぞうり)とりは草履とり、足軽は足軽、侍大将は侍大将、それぞれその「分」に安んじて、その分をりっぱに生かすことによって、とうとう一介の草履とりだった藤吉郎は、天下の太閤秀吉とまでなったのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...その合戦に彼は敵の侍大将(さむらいだいしょう)堀田(ほった)三左衛門の首を討ち取ったばかりでなく...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...「ひとかどの武将たる者が、茶坊主に頭を叩かれたのだ」と伯翁は威嚇するように、眼を剥(む)いて座の左右を睨みまわした、「――けれども木村重成(しげなり)は黙っていた、なんにもしなかった、痛いという顔さえもしなかった、これが人間の違いだ、茶坊主は茶坊主で終ったかどうかはここでは問題外として、重成は侍大将、旗がしらとなって大阪陣でたたかい、そこはこちらが徳川軍であったがために討死はしたけれども、後世に名を残すほどの大人物になった」「ここにいるみんなに、重成ほどの人物になれとは云わない」と伯翁は続けた、「――けれどもこの中に、ひとからちょっといたずらをされただけで、相手を半殺しのめにあわせた者がいるそうだ」栄二はすばやく同心たちの席へ眼をやった...
山本周五郎 「さぶ」
...茶坊主や侍大将なんぞをもちだすことはない...
山本周五郎 「さぶ」
...茶坊主でも侍大将でもない...
山本周五郎 「さぶ」
...六百石ばかりの侍大将であった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...武田方の侍大将、諸角豊後の首を――」狂舞しながら、掻き切った首をさしあげて、敵味方へ示しているまに、その松村新右衛門はもう、豊後守の家臣の石黒五郎兵衛、山寺藤右衛門、広瀬剛三などに取囲まれ、その槍ぶすまの中に、どうと仆(たお)れていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...逢紀(ほうき)という侍大将のひとりが...
吉川英治 「三国志」
...押し返せ」侍大将の南条高直は...
吉川英治 「私本太平記」
...侍大将の南条高直は...
吉川英治 「私本太平記」
...去年の千早包囲軍をひきいていた鎌倉方の首将や侍大将たちで...
吉川英治 「私本太平記」
...それの大将には大智院ノ宮、弾正ノ尹宮(いんのみや)、洞院(とういん)ノ実世、二条ノ中将為冬など、公卿色がつよく、侍大将では、島津、江田、筑前の前司(ぜんじ)ら、二十余家の旗がみえる...
吉川英治 「私本太平記」
...彼が、右すれば右、左すれば左へと、近習、侍大将、参謀、旗本、典医(てんい)、同朋(どうぼう)の者などが、ぞろぞろと護って歩いていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...有松と落合村のあいだ――田楽狭間と申す所でござりまする」侍大将の落合長門(ながと)が答える...
吉川英治 「新書太閤記」
...織田軍の侍大将と...
吉川英治 「新書太閤記」
...五百騎の侍大将として...
吉川英治 「新書太閤記」
...一方の侍大将として...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索