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種田山頭火 「行乞記」
...お正月の母子(オヤコ)でうたうてくるまた降りだしてひとりであるほころびを縫ふほどにしぐれる・縫うてくれるものがないほころび縫つてゐる一月十日雪が積んでゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...幡夫屋(二五・中)折々しぐれるけれど...
種田山頭火 「行乞記」
...今夜もしぐれるらしい...
種田山頭火 「其中日記」
...・人がゐてしぐれる柿をもいでゐた・庵のぐるりの曼珠沙華すつかり枯れた・つゆくさ実をもち落ちつかうとする夜はまた粥を煮て食べた...
種田山頭火 「其中日記」
...・しぐれ空のしらみつつしぐれだした・しぐれては百舌鳥のなくことよ・朝からしぐれて柿の葉のうつくしさはしぐれてきた裏藪に戸をしめるしぐれる落葉はそのまゝでよし・もぎのこされて柿の三つ四つしぐれてゐるもうはれてしぐれの露が干竿に虫があはたゞしくとぶ...
種田山頭火 「其中日記」
...十一月廿五日けふもしぐれる...
種田山頭火 「其中日記」
...・しぐれる夜の歪んだ障子・茶の花のちるばかりちらしてをく十二月十二日雨となつてあたゝかくなつた...
種田山頭火 「其中日記」
...けふもよくしぐれる...
種田山頭火 「其中日記」
...質入して・けふから時計を持たないゆふべがしぐれる・ちよつとポストまで落ちる葉や落ちた葉や父子対面―飯塚に健を訪ねて―・このみちまつすぐな...
種田山頭火 「其中日記」
...をり/\しぐれる...
種田山頭火 「其中日記」
...・しと/\しぐれる笹のさら/\宿直室にて・電燈一つが長い廊下が冬・年わすれの酒盃へ蝿もきてとまる・ことしもをはりの宿直室でラヂオドラマが泣きだした・年のをはりの風が出て木の葉ふきおとした・きずがそのままあかぎれとなり冬籠る・豆腐屋の笛が...
種田山頭火 「其中日記」
...――・ふと眼がさめて枯草の鳴るはしぐれてゐるか・考へるともなく考へてゐたしぐれてゐた藪はしぐれる郵便受函が新らしい雨がぬくすぎる師走のかみなり・山から夜風がごうときて窓をうつ年の暮十二月卅日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...時々曇つてはしぐれる...
種田山頭火 「其中日記」
...をり/\しぐれる...
種田山頭火 「其中日記」
...しぐれだしたがしぐれるままに行乞しつづけた(薯...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...木曽河原の大石小石しろ/″\としぐれる...
種田山頭火 「旅日記」
...落葉しぐれる山の際に戌亥(いぬゐ)の方に白壁の土藏を置いたる農家の冬待ち顏に靜かに立つを見る...
近松秋江 「伊賀、伊勢路」
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