...何でもかでも皆コメになってしまう...
太宰治 「人間失格」
...何でもかでも自分でせねば頭が痛く...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...」殺人でも傷害でも何でもかでも...
戸坂潤 「社会時評」
...何でもかでも一遍に這入るものを考えなくてはならぬ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...父が重態であるから、何でもかでも、一刻も早く出発せねばならぬのに、大阪へ向けて公私の船を出す三津浜には、差当って大阪へ赴くべき船便は私用のものさえもなかった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...氏は若い者には何でもかでも勝手にやらして置くがよいといって笑っていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...何でもかでも自分と嫂(あによめ)とを結びつけて当て擦(こす)るという悪い意地であった...
夏目漱石 「行人」
...最後に何でもかでも千代子は厭(いや)かと聞かれた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...嚏(くさめ)でも欠(あくび)でも何でもかでも不可思議な現象と見えた...
夏目漱石 「道草」
...一体君は人の言う事を何でもかでも正直に受けるからいけない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何でもかでもと親を責(せ)がむ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ものと云(い)うものはそんなに何でもかでも何かにしなけぁいけないもんじゃないんだよ...
宮沢賢治 「サガレンと八月」
...何でもかでもそれに準拠してきめるものがある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何でもかでもこの庭に巣を掛ける仕組みをしなければならぬ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...何でもかでもこの話を聞かせようとするのではないかな...
柳田国男 「雪国の春」
...何でもかでも古い伝統を打破しようとする時代であった...
山本実彦 「十五年」
...原稿が賣れなくなつても、何でもかでも、文士は都會にゐなければならないといふ理窟はない...
吉川英治 「折々の記」
...――で、わしは徳島城へやってきた、何でもかでも、阿波守様に、その無謀を思い止まらせんためじゃ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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