...今般の新型コロナウイルスの影響で、多くのイベントが中止になった...
...今般の台風で、被害が報告された地域もある...
...今般の彼女の言動には驚いた...
...今般、新しい仕事に就くことになった...
...今般の経済情勢について、専門家の見解が分かれている...
...今般、当村内にて、切支丹(きりしたん)宗門の宗徒共、邪法を行ひ、人目(じんもく)を惑(まど)はし候儀に付き、私見聞致し候次第を、逐一(ちくいち)公儀へ申上ぐ可き旨(むね)、御沙汰相成り候段屹度(きつと)承知仕(つかまつ)り候...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...『今般(こんぱん)帷子小路(かたびらこうぢ)の四畳半より加賀野川原町(かはらちやう)四番戸に転居仕候(つかまつりさふらふ)』と云ふ知人への知らせの端書に何の事はなけれど...
石川啄木 「閑天地」
...從(したがつ)て今般(こんぱん)の金解禁(きんかいきん)の如(ごと)く成(な)るべく速(すみやか)にその決行(けつかう)を必要(ひつえう)とする場合(ばあひ)に投機思惑(とうきおもわく)が圓貨(ゑんくわ)に對(たい)して行(おこな)はれ...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...「拝啓 今般は御高著いただきいつも乍(なが)ら御同情感謝にたへませぬ 高級小説になると見さくる高峰のやうな気がいたします...
宇野浩二 「茂吉の一面」
...今般四年がかりにて俳諧辞書編輯を了(お)え大倉書店より出版につき大兄の序文もしくは校閲願度旨にて参上仕候につき御面倒ながら御面会相願度と存候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...川路より阿部伊勢守へ宛て「今般亞米利加人渡來いたし候に付...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...そこで今般の廃藩置県は久しく戴いた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...今般御上洛被仰出折柄難捨置(おほせいださるるをりからすておきがたく)...
中里介山 「大菩薩峠」
...脱線と言い、無軌道と言ってみたところで、その行状がいかに滅茶であり、無茶であり、常軌を逸していたところで、それはまだ地上の区域に即しての行動にほかならぬのですが、墜落となってはもはや地球上の振舞ではなくして、無限の空間的行動、人類が二十世紀以後に至ってはじめて常識として受取ることのできた飛行機時代に至って、初めて現われたところの現象、でなければ日本に於ては元亨釈書(げんこうしゃくしょ)の記す時代に遡(さかのぼ)って、大和の国久米(くめ)の仙人あたりにしか許されなかった実演、でなければそれよりさき、奈良朝時代に華厳宗(けごんしゅう)の大徳良弁(ろうべん)僧正の幼少時代に於て現出された――それは、今般、ここらでお馴染(なじみ)になっている猛禽と同様、鷲(わし)のためにさらわれた幼児としての良弁僧正が経験した空中から地上への墜落、飛行機以前に於ても右様な実例、空中から地上へ人間が降るという右の二つの歴史に就いて考えてみましても、それは、今晩の道庵の身の上には甚(はなは)だ適切にはあてはまらないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...今般は一身上の都合で九州へ参る事になりましたについて...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...依て今般御召に相応じ去る二月遙々上京仕り...
服部之総 「新撰組」
...則今般各國の軍艦大阪え相候義に御座候所...
福澤諭吉 「御時務の儀に付申上候書付」
...今般の一条につきては...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...今般全安様御事、伊沢家へ御養子御熟談相整重畳愛度奉存候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今般知事様へ永世六千石下賜趣...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今般大陰暦御廃し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今般は、伯父伊勢守が心入れにて、若輩のわれら、世上の修行なすべしと、遍歴の途にのぼり、先頃までは、今川殿のご好遇に甘んじ、今度はまた、同勢召し伴(つ)れて御当家のお世話になりに参った...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼は今般若野(はんにゃの)の沢の上にあたるところへ来て...
吉川英治 「宮本武蔵」
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