...彼は聖人君子的な人間像を示しているが、実際は欠点も持っている...
...作者は文字によって或る人間像を描き彫むのであって...
豊島与志雄 「形態について」
...小説は要するに人間像を描くことに在る...
豊島与志雄 「小説集「聖女人像」後記」
...別な人間像を打立ててみたいのである...
豊島与志雄 「風景」
...この人間像の、その頭脳の抽出のなかには、斯くして、あらゆる人間が、単に数字として、事物として、納められている...
豊島与志雄 「風景」
...あくまで抵抗しぶっつかっていった新しい人間像なのである...
中井正一 「美学入門」
...百人百様の人間像を書き分けられるようになるか...
野村胡堂 「胡堂百話」
...支那(しな)で行(おこな)はれた石(いし)で造(つく)つた人間像(にんげんぞう)や動物(どうぶつ)の像(ぞう)を墓側(はかそば)に立(た)てる風俗(ふうぞく)を聞(き)いて...
濱田青陵 「博物館」
...ジョイスの描いた人物たちは神話的人間像とはなることができなかった...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...今までかつて無かった人間像を築き上げるのですが――及びません」そう言って枕もとのノォトを尾田に示すのであった...
北條民雄 「いのちの初夜」
...彼等の発見した新しい人間像を定着させるための苦心だと...
北條民雄 「独語」
...高貴な人間像をたえず見張りながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...互の関係の中でいきいきとした人間像を浮き出させているだろう...
宮本百合子 「彼女たち・そしてわたしたち」
...したがって我々が期待するような鋭さや速さでは人間像は浮び上って来ない...
三好十郎 「恐怖の季節」
...脳裡の人間像を斬るように...
吉川英治 「大岡越前」
...平家物語の人間像を書こうと...
吉川英治 「親鸞の水脈」
...その中の人間像も多くは現代でいうドライな型になっていた...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...木彫の人間像は、二体とも、坐像である...
吉川英治 「平の将門」
...作中の人間像がそれぞれ特殊な境遇や性格を持つからである...
吉川英治 「文化の日」
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