...十九でいながら十七にも十六にも見れば見られるような華奢(きゃしゃ)な可憐(かれん)な姿をした葉子が...
有島武郎 「或る女」
...女持ちのような華車(きゃしゃ)な煙管を摘みだした...
有島武郎 「星座」
...きゃしゃなふしぶしに...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...姿が華奢(きゃしゃ)だと...
泉鏡花 「遺稿」
...坊主を揉(も)んでるのが華奢(きゃしゃ)らしい島田髷(まげ)で...
泉鏡花 「歌行燈」
...貴女はいつもその艶麗な華奢(きゃしゃ)な青春を惜し気なく弟一人のために捧げて下さった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...腰つきも細っそりと華奢(きゃしゃ)だったが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...二彼女は華車(きゃしゃ)づくりで上背(うわぜい)もあり...
徳田秋声 「縮図」
...若々しいきゃしゃな身体つき...
豊島与志雄 「変る」
...華奢(きゃしゃ)を好む京大阪の商家には...
中里介山 「大菩薩峠」
...いじらしくも朝から晩まで……華奢(きゃしゃ)な首筋がどうかなりはせぬかと...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...華奢(きゃしゃ)な金縁のなかに暖かく包まれている...
夏目漱石 「虞美人草」
...今すぐ名乗りかけて討ちたいと思いますが――」お六は華奢(きゃしゃ)な肩を落して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――この紐は少し華奢(きゃしゃ)なようだが」「その代り丈夫ですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...水をやっている華奢(きゃしゃ)な女の手首と...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...まだ成熟せぬきゃしゃなからだつきで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...しかし手と足はきゃしゃでほっそりしているし...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...ロープモンタントをつけた女と華奢(きゃしゃ)な男とが...
吉行エイスケ 「東京ロマンティック恋愛記」
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