...水戸の史家が彼を反臣伝中の一人たらしめしが如き...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...(ナポレオン乃至レニンをして詩人たらしめば...
芥川龍之介 「小説作法十則」
...従つて大詩人を大詩人たらしめるものは...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...渠らを罪悪の淵(ふち)から救うて真人たらしむべく種々の手段を講じた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...終に伯を駆つて不平党の一人たらしめたりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...文芸家自身をしてより多く青春人たらしめんがためにも...
豊島与志雄 「神話と青春との復活」
...その神秘なる面接によって彼らを正しき人たらしむること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...其文中には「処女誘拐」というが如き文字をも使用した所を見るとわたくしを陥れて犯法の罪人たらしめようとしたものかも知れない...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...真に幸福なる家庭の人たらしめるものは...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...もしロッチをして日本帝国の軍人たらしめんか風紀問題は忽ち彼をして軍職を去らしむるに終りしならん...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...個人を個人たらしめる・最も普遍的な意味に於ての・功利主義が私には缺けてゐるやうだ...
中島敦 「かめれおん日記」
...未だ曾て類ひなき極悪人たらしめて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...我をして工人たらしめば我は機械学を研究し大小百種の機械を発明して世に便益を与へん...
正岡子規 「病牀譫語」
...乃(すなわ)ち我をして九州の富人たらしめばという一篇を草して贈った...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...千秋子あり之を教へて実才を為さしめず乃(すなは)ち詞人たらしめんと欲する乎(か)...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...かえって第一にその子女の大多数を他郷の人たらしめねばならない時代となっています...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...彼らを職業婦人たらしめねば置かないという重要な理由を看過しておられるのです...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...君を煩はして東道の主人たらしめられたのは...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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