...賀川君が「それは一体どういう訳だ」と乗り出す...
大杉栄 「新秩序の創造」
...檀那……」爺さんは窓から巌丈な身体(からだ)を乗り出すやうにして言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...事態の具体的な収拾に乗り出すべきだ...
高見順 「いやな感じ」
...車掌は踏台から乗り出すようにして...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...強制調停の見込みが立たない時は個人の資格で乗り出すかも知れないそうである...
戸坂潤 「社会時評」
...この頃しきりに小作争議に内務官吏が乗り出す傾向があるというので...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...急に顔を挙げ上半身を乗り出すようにして...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...次に東京へ乗り出すには是非とも別の看板が必要である...
中里介山 「生前身後の事」
...これから船で沖へ乗り出すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...われから世間の荒波に乗り出すからは...
中里介山 「大菩薩峠」
...窓から乗り出すように...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...一番先にこの運動に乗り出すものは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...Kが自分で乗り出すことが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...さて野猪が豪(えら)い勢いで乗り出すと同時に蛙がその頸上に飛び付いて留まった...
南方熊楠 「十二支考」
...本場に乗り出すと豈計らんやで...
夢野久作 「恐ろしい東京」
...一足乗り出すように机の角を撫でていった...
横光利一 「上海」
...この上はみずから乗り出すよりないと...
吉川英治 「三国志」
...そんな人の好意なしでは僕のやうに病人のしかもこんな遠い所にゐるものが中央に乗り出すといふことは甚だ心細いことにちがひない」と「のんきな患者」推薦に対する感謝を述べてゐる...
淀野隆三 「横光さんと梶井君」
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