...久しい間に又は無論斯様な事も沢山あったろう...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...クリストフは久しい以前から見慣れていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...仙台より城内へ運び去られたのは久しい後のことではありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...恥を知らない日本のうつし絵の食い物となっているも久しいものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...廃棄されて久しい今では...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...久しい間鞦韆に關する文献が我國に缺けて居る...
原勝郎 「鞦韆考」
...久しい前から私達委員の間に於ける暗黙の不安だつたのです...
牧野信一 「山彦の街」
...しかしこれまで久しい年月の間これを摘発してその欠点を暴露せしめた人はなかったが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...日本のいく久しい封建社会の歴史にもたらされて...
宮本百合子 「現代の主題」
...Dさんの家庭とXは久しい以前から知っていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もう久しい間島に置いてある囚人なら...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...きわめて久しい昔からきわめて多くの名目によってわが王廷に深い関係をもち...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...文字に「新嘗」と書くのは久しい習わしであるが...
柳田国男 「海上の道」
...そこらに人の気はいがするが」「お見えです、劉皇叔(りゅうこうしゅく)――新野の将軍が、もう久しいこと、階下にたって、お待ちになっておられます」「……劉皇叔が」孔明は切れの長い眼を、しずかに玄徳のほうへ向けた...
吉川英治 「三国志」
...陣をなすこと久しい...
吉川英治 「三国志」
...久しい戦陣の飢渇が花野の露にでも逢ったようで飽かない心地なのである...
吉川英治 「私本太平記」
...神戸信孝(かんべのぶたか)の岐阜軍が蹶起(けっき)の機の熟す日を待つこと久しいのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...それも久しい間、撲天(はくてんちょう)李応というお名を聞き及び、その為人(ひととなり)をお慕い申していたからのことで、われらの内に、あなたを引入れたい一心のほかでしかありません...
吉川英治 「新・水滸伝」
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