...中々口には尽されません...
芥川龍之介 「杜子春」
...植字工が左手に「ステッキ」〔植字架〕と原稿とを持ち、右手で所要の字をひろいながら、部屋の隅から隅まで走り廻っている所は、中々奇妙である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...腰の関節が痛んで中々立てそうもない...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...然し中々新しい形容の言葉があって刺戟の強い文章です...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...そんなのは中々ありやしないよ...
田山録弥 「磯清水」
...貧乏くさく見える位恥ずかしいことはありませんからね」彼女は中々承知しない...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...「星合団四郎なンか中々強いやつが向う方に居るのですからナ」と講談物(こうだんもの)仕入れの智識をふり廻す...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...中々容易に想像の出来ない...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...心は中々見透かし難かった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...二部は工科で僕は又建築科を択んだがその主意が中々面白い...
「落第」
...日本では未だ中々高尚過ぎるのである...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...雪江さんも中々負ていない...
二葉亭四迷 「平凡」
...中々いゝと思った...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...迷人会なるもの中々粋でよかった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...こゝの二階の洋食中々よろし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...電車が混雑するので中々座れないことや...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...天然は中々用意周到なもんだ中々巧妙至極なもんだアヲギリは此の様に生え易く亦容易に生長して太り易いから若しも人があつてアヲギリの林を造りたければ其れは造作もなく出来る...
牧野富太郎 「風に飜へる梧桐の実」
...中々の物識りという話じゃが...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
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