...中々そううまくは行かぬ...
石川欣一 「山を思う」
...対手(あひて)が名代(なだい)の千枚張(せんまいばり)だから大抵な三十珊(さんち)では中々貧乏揺ぎもしない困り物だ...
内田魯庵 「犬物語」
...中々に眠りに就けなかった...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...中々人ガキタリ、何カシテ一気ニ書ケナイ...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...この調子がまた中々難かしい...
田山録弥 「小説新論」
...中々難かしい名前の本であります...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...所が唐代と云つても中々長い間であつて...
内藤湖南 「平安朝時代の漢文學」
...此の相異の點を言表はすのは中々困難であるけれども...
内藤湖南 「北派の書論」
...中々面倒で――あんた...
直木三十五 「死までを語る」
...中々道理もひつこむ世の中なのだから...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...腸(ちょう)窒扶斯(チブス)に罹って中々の難症...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...中々座内にうるさいことがあって云々」と言ったと言ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...中々売り出すわいと思ったら...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ブラ/″\歩いて、弁天座の、ピエルボーイズの喜劇を見る、中々面白い...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...二時二十何分の特急、中々の満員、ずっと熱っぽく、計ってみると七度三分、気分が重い...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...座へ――円タク拾ふのが中々大変...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...昼の了り、加藤道子よりの、京樽詰合せ、中々うまく、大量食った...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...この杜若なる漢名の用いが中々長い年の間続いたが...
牧野富太郎 「植物記」
便利!手書き漢字入力検索