...反射的にべルの鈕(ボタン)を押した...
芥川龍之介 「歯車」
...それは、勝手許の食器棚のうしろに作られていたもので、ボタン一つで、自由にあけたてできるようになっていた...
海野十三 「蠅男」
...ボタンをおすと、その機械がうごいて、おそろしいいきおいで、このくだから空気がふきだすのだ...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...他の方角にはニレとボタンノキとの下にいそがしい人間の部落があった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...わざとボタンを掛けず...
太宰治 「津軽」
...太子の服の襟(えり)から釦(ボタン)ことごとく...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...金属性の扣鈕(ボタン)を二つ三つコップへ入れて振る...
谷譲次 「踊る地平線」
...白い角製のカフスボタンのついた上等のシャツは...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...あらゆるボタンがごっちゃになっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さっきのボタンを三つ...
中島敦 「プウルの傍で」
...軍服の上衣のボタンをはずし始めた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...サボタージュが反革命から武力蹶起となり...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...帽子の白線も三本にし、金ボタンにする...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...見たこともありません」二十枚以上の紙を真鍮(しんちゅう)ボタンで綴(と)じてある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...僕の胸のボタンにさしたりしたのは……?」「あれは...
牧野信一 「タンタレスの春」
...「ボタパン」と発音する...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...ボタンたっぷりつけました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...片方のカフスボタンだの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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