...』『それは皆(みな)わたくしの不心得(ふこころえ)の為(た)めでございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...それを彼等の門前に蝟集して利益のこぼれに預からむとする書生並に取扱つてゐやがるのは何と云ふ不心得だ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...三の不心得者以外はこの禁を犯すものなく...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...かかる不心得者をだしては...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...興味を有って期待していた不心得な人間達は...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...少し不心得な話であるが...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...不心得な人たちといわねばならぬ...
蜷川新 「天皇」
...此の様な不心得者にお言葉を下さるのも勿体ない事で御座います...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...武士としてあるまじき不心得の事があつた爲――と秋山伊織はいひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不心得な信心者もあつたわけです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二十年前に不心得な母親に逃げられ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...變な宿に隱れてふざけて居るとは何んといふ不心得だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後ろから抱き止めてその不心得を散々言ひ聽かせた上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...このかこい場などにて御寵愛のお鶴の餌を盗むがごとき不心得者はいようとは存じられませぬ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...無論被告の不心得からである...
平出修 「公判」
...到来物の菓子なぞを病人見舞にするとは不心得にも程(ほど)のあったものだ...
村井弦斎 「食道楽」
...自分らそれぞれの不心得のためからか...
横光利一 「夜の靴」
...そしてよく高山右近に不心得を諭(さと)してはどうだ」「それが出来ますものならば――いつでも参りたく思いますが...
吉川英治 「新書太閤記」
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