...われわれが重大使命を果(はた)す上に一頓挫(いちとんざ)を来たすことになる...
海野十三 「流線間諜」
...一頓挫を来せしより...
高木敏雄 「比較神話学」
...この一頓挫で文太郎の心は稍靜まつたのであらうかそれとも疲勞を極めたのであらうか暫く靜平な状態を續けて眠りに落ちたやうであつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...不幸にして目下のところ一頓挫(とんざ)を来たしているのである...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一寸一頓挫を来たした...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...これがために一頓挫して...
中里介山 「大菩薩峠」
...ガクリと一頓挫した形の処が多い...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...しかし彼の待ち設けた冒険談はこれで一頓挫(いちとんざ)を来(きた)したも同然なので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...一頓挫のために宿志を放棄するものにあらず...
日野強 「新疆所感」
...我(わが)短歌会は昨年の夏より秋にかけていちじるく進みたるが冬以後一頓挫(とんざ)したるが如し...
正岡子規 「墨汁一滴」
...探索はここに一頓挫(いちとんざ)を来(きた)さなくてはならない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...魏軍の戦意も一頓挫でしょう」「いや...
吉川英治 「三国志」
...七月中は一頓挫していた...
吉川英治 「私本太平記」
...一頓挫を来たさないわけにゆくまい...
吉川英治 「私本太平記」
...一頓挫のかたちだった...
吉川英治 「私本太平記」
...すべてはここに一頓挫のほかはなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...一頓挫(とんざ)のかたちになってしまっている...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...一頓挫を来たしたように見えた...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索